同じ学校のときは、昼休みにたこ焼きを買いに行ったり、いっしょに予備校に通ったり、進学してからもマメに絵はがきをくれる子で、いっしょに旅行して星野富弘美術館で涙ぐんだり、映画を見ては涙ぐんだり、DVDを見ては昼寝をしたり。
みかんの食べ過ぎで手のひらが黄色っぽい彼女は、ドラえもんや冬場の白い息を見るとわたしを思い出すと言う。
わたしはオレンジ色や美味しいお饅頭、同じようにドラえもんを見ると彼女を思い出して、しあわせな気持ちになる。
壁にぶつかったときは、あの子ならどうするかな?って考える。
受験のときは、英語の熟語や生物の知識を、関係ない漫画つきで交換日記をしてた。
彼女の漫画は、いつも小坊主さんかピンクのウサギ。
わたしは、自分のおじいちゃんか茶色のクマ。
明日は彼女の結婚式。
胸がいっぱい。