ホテルのロビーで、チョイと一人でお仕事しておりましたところ、斜め向かいの席で、絵に書いたような、お見合いの場面に遭遇しました。
この日の為に、洋服の○山で買ってきました!ってな、ピッカピカのスーツを着た、真面目そうな、30代くらいのお兄さん。
その隣には、いかにも村の世話役のような、少し怪しげなオジイ。
女性は後ろ姿しか見えませんでしたが、おそらく、男性と同じくらいのお年頃のお嬢さんが、母親に連れられてやって来たようです。
仕事しながら、聞き耳をたてるゲスなワタクシ。でも、テレビ以外で、こんな場面見たことないので、興味津々。
てか、聞き耳たてなくても、オジイの声がデカイ!んで、めちゃめちゃよくしゃべるので、耳塞いでても聞えちゃう。
最初こそ、主役の二人の紹介がありましたが、その後は、殆ど母親相手に、オジイの自慢話。
ところが、母親も負けていない。いかに苦労して、娘を育てたか話で応酬。延々と続く自慢話VS苦労話。
所在なく、テーブルで向かい合う若い二人。
もう、仕事どころではない、ワタクシ。
それでも、主役そっちのけで、延々と続く、ボスキャラ二人のおしゃべり。
この後どうなるの?と、勝手に心配する、全くの他人のワタクシ。
しかし、その時は突然やって来ました。
一通り話終わったオジイが、唐突に「んな、ワシら帰るから、後は二人で、色々話してな」
と、母親と席を立ちました。
おー!テレビと一緒ぢゃん!この後、二人で池の鯉でも見に行くのか?でも、ここのホテル、池もないし、鯉も泳いどらんぞ!と、妙にテンションの上がるワタクシ。
そんなワタクシに関係なく、ここにきて、ほぼ初めて会話を交わす二人。
当然、ぎこちない。そりゃそうだ、ボスキャラ二人の会話のなかで、二人が話しやすいような雰囲気作りや、話題作りは、一切話されていない。
主役を放ったらかして、しゃべり続けていたのだから。
若い二人は、取り敢えず、お茶でも飲みながら話そうか。ってなことになったようですが、どうやら、二人共、このホテル初めてのようで、ラウンジの場所がわからない。
ぎこちない様子で、ウロウロする、違和感丸出しの二人。
もう、初々しすぎて、オジサン直視できない。
ここは、堂々とした態度で、頑張るのだ、兄ちゃん!と、心の中で、エールを送るワタクシ。
そんなワタクシの念も通じず、なおも、うろつく二人。
もう、ホテルのスタッフになりすまして、「ラウンジをお探しなら、こちらです」
って、案内してやろうかと思いましたよ。
そうこうしてるうちに、いつの間にか、二人は何処かへ行っちゃいました。
良かった。
もう少しで、気味の悪い、お節介なオッサンになるところだった。
お仕事中に、少し面白い時間が過ごせたかな。
若い二人に幸多かれ!
と願うばかりです。
ついでに、ワタクシにも、少しおすそ分けがあれば、なお、嬉しいです。
仕事します。


