相場英雄著「アンダークラス」 | 8時の太陽・道との遭遇

相場英雄著「アンダークラス」

 昨年の本読みランダムに100冊以上読み、前年より10冊以上少なかった。ネット将棋で時間をとられたので本読みが減った。今年はネット将棋は勝てないので中断している。頭の活性化も必要なので変わるものがあってもいいと思っている。今年も本読み目標月10冊目標、年初から7冊完読。

 相場英雄著「アンダークラス」これは内容があるいい本取り上げた。

本のタイトル「アンダークラス」タイトルどおり下層クラスの増殖中の我が国ことを取り上げている。ひと頃の中間層がなくなり、一握りの上の層と下層クラスの棲み分けが進むと。かってあったインドのカスター制度今もあるのか。組み込まれるとそこからの脱出は至難の業だろうと。まあ、一番わかりやすい卑近な例、国会議員で2世、3世、カバン地盤看板と先代に遺産に乗っかる金のスプーン加えーて生まれる表現もある。

 人出不足から安価な労働力を外国に求める企業、国策もあってかベトナム等アジア諸国から外国人技能実習生を取り上げ。研修の美名の下に一部屋に何人も押し込め低賃賃過酷で長時間労働を強いられ犯罪にも手を染めた若者の物語である。又、同じような空気感誰でも知っている巨大ネットクリック会社の違った視点からの負の部分も炙りだしている。

この本が世に出る(2020.11)前後して、コロナ禍で外国からの流入を前面ストップしたが、例外としてビジネス往来のみ止めないとしたこともつい最近まであった。後で知ったのだがどうやら安価な技能労働者だったらしく、これと符丁する。