またまた須賀しのぶさん。
どれも魅力的で、読みたいが止まらない!
1945年夏、敗戦翌日。
昨日までの正義が否定され、誰もが呆然とする中、ボールもない、球場もない、指導者もいない中
、戦争で失われていた「高校野球大会」を復活させるべく立ち上がる朝日新聞記者のお話。
爽やかな奮闘モノと思ったら、
いやはや、もの凄く泥臭くて。
子供達のために高校野球を復活させたい、
という純粋な気持ちだけじゃなく、
自分の生活を守るためであったり、
それ故に子供達を利用しているんじゃないかと葛藤したり。
それもそのはず、世は終戦直後。
そんな甘いわけない。
正義と悪が1日で逆転して、
でも今まで向かってた場所は閉ざされて、
それでも生きていかないといけなくて。
葛藤、批判、恨まれさえしながら
GHQを、高校野球関係者を、
社内外の人間を、その他諸々説得出来たなぁ。
プロ野球とは違う、
アメリカのベースボールとも違う
日本独自の高校野球という文化。
それを決定的なものにしたのが
この終戦翌年の開催じゃないかと思う。
甲子園の球児達を想いながら
真夏に読みたい1冊。
