昨年の本屋大賞受賞作!


今回は何も事前情報を入れず、
情報はただ、本屋大賞受賞ということだけ。

表紙の雰囲気、
主人公が中学生、
どうやらいじめ問題がらみ、
と、冒頭の段階でこれは間違ったかな?
と思いはじめ、
さらにファンタジー要素も加わり
これはいよいよか…、
と思ったも束の間、
気づけば一気に魅せられた。

最初はミステリーの謎解きかな、
くらいに感じてたのが、
途中の軸になるトリック要素は
だいぶ早い段階で見抜いたにも関わらず
それでもこれをどう収束させるのか、
ぐんぐん読み進めてしまう。

謎解きが、というよりは
出てくる中学生たちに
どんな未来が待っているのか、
見守ってしまう。

あの理不尽で鬱蒼とした中学校時代と
架空の次元での不思議な雰囲気が相まって
良質なミステリーになってる。

そして何より、終わり方が、もう。
読んでよかったな、と思える。
素敵な本。

心理描写も情景描写も丁寧で、
難解な言葉や表現は全く使われてないので
幅広い世代で読めそう。
その一方で、
読む人や世代によって感じ方が違いそう。
私は完全に親目線で読んだけど、
中学生が読んだら
どんな風に感じるんだろう。
誰かと共有したいな、と思える本って
意外と少ない。