久々の奥田英朗。
安定の面白さ。
本人の心情描写は全くなし。
彼女に関わる人と噂で織りなす10の短編で
糸井美幸が男を踏み台にしてのしあがる様を
時系列で描く長編小説。
糸井美幸はおそらく間違いなく
「悪い女」に違いない。
でも読み進めると浮かび上がるは
男たちの低俗さ、
田舎のせこい利権争い、
人間関係や閉塞感、諸々、
周りの人間たちのどうしようもなさよ!笑
したたかで悪い女、
それこそ十分面白い材料なのに、
そこに重点を置くでなく、
日本の地方都市の目を瞑りたくなるような
小さくて面倒臭い問題を浮き彫りにする。
シリアスを、コミカルに。
本質を、滑稽に。
さすがだなぁ、奥田英朗。
でも欲を言えば、、、
バチっと成敗はして欲しかった。
これは、単に気分の問題。
正解では、ない気がする。
