「MIROTIC」カバーステージが少ない理由・・東方神起という ‘オリジナリティー’
東方神起(TVXQ)の楽曲『呪文~MIROTIC~』が、改めて注目を浴びています。
再注目されている東方神起の4thアルバムのタイトル曲『呪文~MIROTIC~』(画像出典:Bugs)
2008年に発表された4thアルバムのタイトル曲だった『呪文~MIROTIC~』。
5人組アイドルとして君臨した彼らの数ある楽曲の中でも、特に韓国人ファンの脳裏に残っているのが同曲と言われています。
パワフルで色気のあるダンスに加え、メンバーの高いボーカル力が調和をなし、当時大きな支持を得たのを覚えている人は多いのではないでしょうか。
しかしそんな名曲であるにもかかわらず、発売から約14年が経過した現在も、“レジェンド”に値するカバーステージがないと、韓国のネット上で話題です。
ヒット曲の場合その多くが、他のアーティストや所属事務所の後輩などによって再現され、最も優れたパフォーマンスに熱い視線が集まるもの。
しかし『呪文~MIROTIC~』はあまり選曲されず、選ばれたとしても“レジェンド”と言えるだけのステージがいまだ存在しないと言われています。
しかも今年1月に、元東方神起のメンバーキム・ジュンスが自身のYouTube(ユーチューブ)チャンネルで同曲のダンスを披露。カバーしたくても躊躇してしまいそうなほど圧倒的なクオリティーで改めてその実力を誇示、韓国人ファンから熱い視線を浴びることに。
今年1月に自身のYouTubeチャンネルで『呪文~MIROTIC~』のダンスを披露したキム・ジュンス(画像出典:YouTube キム・ジュンス XIA)
一部からは、「これぞ本物」や、大勢に知らせるべきという意味合いで、「こんなすごい映像がアップされたんなら、災害メッセージにして送る必要があるんじゃない?」と絶賛する声が。
加えて、「他のアイドルのカバー動画をYouTubeで見ると、みんな上手いんだけど何かが物足りない感じ。だけど本人が踊るとすごく自然なんだよね。どうしてなのかな」という意見まで様々です。
そして極めつけは、「アイドルの皆さん『呪文~MIROTIC~』をカバーするのはやめましょう。あのダンススタイルは誰にも表現できない」と、東方神起が特別であることを示唆した人も。
『呪文~MIROTIC~』にレジェンドと言えるだけのカバーステージが存在しないのは、東方神起の実力や魅力、彼らだけが醸し出せるオリジナリティーが関係していると感じている人が多いようです。
そして、それらを具現化したのが『呪文~MIROTIC~』だったのかもしれません。
事実、同曲を発表した2008年は彼らにとって、特に華やかな活動を繰り広げた1年となりました。
まず『呪文~MIROTIC~』は韓国の歌謡界で5年ぶりとなるハーフミリオンを達成するという記録を打ち立てています。もちろん、年末に本国で開催される各授賞式で、大賞を手にしたのは言うまでもありません。
『第23回ゴールデンディスク賞』で大賞を受賞した東方神起(画像出典:中央日報)
またグループとしては、大韓民国文化産業分野の功労者として表彰され、彼らが持つ影響力の高さを実感させたことも。
そして日本では、同曲以外にも16thシングル『Purple Line』がオリコンウィークリーシングルランキングで1位を獲得。
オリコンウィークリーシングルランキングで1位を獲得した、16thシングル『Purple Line』(画像出典:Bugs)
アジアのグループとして、史上初のオリコンシングルチャート1位という快挙を成し遂げました。
加えて、23thシングル『どうして君を好きになってしまったんだろう?』はオリコンウィークリーシングルチャートで、海外アーティストとしては最も多く首位に輝いた功績を残しています。
他者には真似できない、もしくは真似させないほどずば抜けた能力を持ち唯一無二だった東方神起。
今はもう5人揃っての活動を見ることができませんが、今後も彼らの活躍は語り継がれていくことでしょう。