病院の栄養士が地球を救う!? | ぽんぼし=孤高のチニングマン

ぽんぼし=孤高のチニングマン

キビレ(クロダイ)のルアーフィッシング、素人料理、映画レビューの3本立てです。


入院したはじめの2週間は意識不明だったのですが、生死の境を脱してから、毎食お粥ばかり食べさせられていました。私は病院の栄養士にイヤミを言いました。


「病人には粥を食べさせとけば無難やと思っとるんか!?

ワシは消化器内科に入院しとるんとちゃうぞプンプン


……まぁしかし、いつ死んでもおかしくない立場だったおっさんが、何たる悪態をつくことかえー







翌日から普通食に。

ご飯は普通に炊いたもの、朝食にはロールパンなどが出てきました。





栄養士が私のデータを見ていつも首をかしげるんです。


「ぽんぼしさん、アナタには他の患者さんより常に1品多くお出ししてるんです。

なのに体重が毎日減り続けているんですよ。

たまにいらっしゃるんだけどアナタくらいの年令層ではレアケースです。

普段どれ位の食事量だったんですか?」


「うん、実は今の5人分でもお腹いっぱいにならないと思う。」



栄養士「当院の食事、味は薄いですか?」

「いやそれがウワサとは全然違って、しっかり味がついていて美味しいよ。

味で文句いうことはないから、その点はビビらなくていいよ😁」







栄養士は納得したようです。

私は常に薄味の料理を食べてきました。

おそらくよそのご家庭に行って私が料理を振る舞ったとしたら、「薄い!」と文句を言われるでしょう。

つまり私の塩分、糖質、脂質摂取量は、普通の人くらいの量だけ食べるのであれば、極めて適正な量だと言うのです。

適正量の塩分も5人分食べれば5倍摂取することになる。


要するに薄味に作っても食べる量がたくさんあるから摂取量もたくさんになってしまい、結果として今回のような循環器系の病気を患ってしまったということなんですね。









「じゃあもっと薄味に作れと?」


栄養士「いえ、これ以上薄いと美味しくないでしょうから、裏ワザをお教えします。


まずアルコールを飲むのは食事のときにすること。

おかずをおつまみにすれば、おつまみだけ別個に摂取する必要が無く、余分な量を取らなくて済む。


よく昼間っから酒飲むことに罪悪感を覚える皆さんもいらっしゃると思いますが、食事時以外に酒のんでわざわざおつまみ食べるほうがよっぽと体には良くないので、なにとぞ堂々と酒呑んでくださいますよう。

その代わりおつまみは食事に準じたものになりますよ。

サラダ食べるならオニオンスライスのポン酢がけ、そうめん食べるときは、炒めてそうめんチャンプルーにすればビールのおつまみになります。

そういった、ちょっとひと手間、ちょっと一工夫が日々の健康維持、並びに日頃の昼飲みを楽しみにしてくれるんですよ。」


「ほう、なるほど!

アンタ、まるでワシがちょっとひと手間・ちょっと一工夫が好きなの知っていたかのようやな。

ちょっと一工夫の話をすればワシが食い付いて来ると確信していたんか?」


栄養士「実は、ぽんぼしさんの性格は予めご家族からリサーチ済でした(笑)

簡単に自分の生き方を変えようとはしないはずだと。」





この栄養士、地球を救うかもしれない。

いや、もう何度も救ってるかもしれない。

素晴らしい人と出会いました。