前回のインプレ(外観編)が昨日のハッシュタグランキング1位になりました。
皆さんのおかげです。
ありがとうございます!
今回は実際の使用感をお伝え致します。
ただしチニング目線、しかもボトムチニングしかやらない私の偏ったインプレッションであることをお断りしておきます。
インプレ記事のときは、なんだかいつも真面目な文章になってしまいます。
面白くなくてスミマセン。
また長い話になりますよ。
さぁ釣るぞと構えた瞬間からその軽さに驚嘆します。
視界には紛れもなく8.2フィートのロッドが映っているにもかかわらず、まるで5.8フィートのエリアトラウトロッドを持っているかのような感触。
コンビを組んだリールの240gという重量がやたら煩わしく思えました。
ロッドのポテンシャルを存分に活かすなら200g以下のリールがオススメです。
ましかしこれは私の好みの問題だと思いますので、ご自身の気に入ったリールを合わせて使えばいいと思います。
ロッドの先重りが気になるのなら……
ぁこれは前回の「外観編」でお話したのでここでは割愛。
カーボンの弾性は凄まじく、持っているだけならピンピンのガチガチな印象。
しかしそこはライトゲームロッド。
バックスイングに入ったら適度に曲がり、その強靭な反発力でルアーを軽々と飛ばしてくれます。
先ごろまで使っていたダイワ・ラテオと比較すれば、だいたい7割程度の力で同じ飛距離を叩き出すことが可能です。
飛距離を出すために少ない曲がりで済むということは、ブレも生じにくいということ。
突然キャストが上手くなったと勘違いするほど、狙いの方向へ狙いの距離だけ正確に、いとも簡単に飛ばせるコントロール性は舌を巻くものです。
感度は……
私の文章力ではとても文字で表現できるものではありません。
宵姫華は過去のロッドが何だったんや?
と思わせる異次元の感度です。
フリスクほどの小石をも感知できるという表現をよく使ってきましたが、あえて下手くそな表現を試みれば、
仁丹ほどの異物をも感知できる
いや、ちょっとオーバートークです
しかしながらボトムを引いていて、このロッドを使っている限り根掛かりとはもう無縁になると本気で思いました。
それほどの感知能力を持っていると思ったのが正直なところです。
バットガイドが小さいことで、コンビを組むリールのサイズにも気を配る必要がありそうです。
私のリールを詳しく調べてみると、スプール径をシマノに当てはめればなんと4000番に相当します。
これではスプールから出たラインがバットガイドに到達した時点でかなりの角度がついてしまいます。
せっかくの飛距離をスポイルしてしまうだけでなく、軽いリグをキャストするときにライントラブルを起こす懸念もあるので、なるべくなら2000番以下のスプールを使いたいところです。
しかしながら私のリールでも飛距離に何ら不満が無かったことから、正しいキャストマネジメントさえ怠らなければ大径スプールのスピニングリールでウルトラライトリグを使ってもさほど問題が生じることもないでしょう。
ちなみに私は次回釣行から2500番のリールを投入する予定ですが、それでもまだスプール径が大きすぎる感じです。
ティップはソリッドですが、チヌ・キビレがヒットするまでは全く意識することのないピンピンのソリッドです。
ところが魚がヒットしたときの曲がり方が素晴らしい。
柔らかいソリッドのように極端な曲がりではなく、またピンピンで曲がらないなんてこともなく、チューブラーのように急激に反発してしまうこともない。
魚の大きさ、重さや引きの強弱に応じて常に適正な曲がりと反発力を維持してくれる印象でした。
いわばロッドの先っぽにドラグが装備されているような感覚です。
高感度、高感度と申しますが、良いことばかりではないようです。
過去に使ってきたロッドと比べて手元に伝わる魚信が著しく大きく、このロッドに慣れていなければ魚がアタったときにビックリして体がビクッとなり、竿先が動いてしまいます。
活性が低いときなどは、その「ビクッ」がルアーに変な動きを伝えてしまい、ルアーを見切られてしまう原因になるでしょう。
私もまだ慣れていません。
また手元に伝わる感触が大きいということは、魚に伝わる感触も大きいんじゃないかと。
魚がアタった瞬間、まさにコンマ数秒の間に何をするか……
その短い時間の使い方が釣果を大きく左右する分かれ目になると思います。
ただ投げて巻いてフッキング、という単純作業で「やったー、たまたま釣れた」というのは極めて少なくなる……
つまり私の釣果は極めて少なくなる
とんでもないロッドを買ってしまった
で、最終的に私のチニングロッドとしての総合評価は10点満点で8点です。
ガイドが小さい以外に不満なところはひとつもありませんが、そのたった1つの不満な部分が1点ではなく2点減点というほどネックになるんです。
ノットがガイドを通らない長さにリーダーを短く組む必要がありますが、リグを変更するごとにリーダーを着け直さなきゃならないのは面倒。
食べる釣りの場合、より美味しくいただくためには釣った直後の血抜きと、大阪湾育ちのニオイがキツい個体はウロコを剥がして洗って持ち帰ることが必要だというのがこれまでの経験で判ったことです。
つまりロスタイムが非常に多いので、このうえリーダーの結び直しをやっていたら一回の釣りで5〜6投しかキャストできない、なんてこともあるかも
したがって高活性な状況に出くわす確率が低い私の釣行パターンにおいては、ガイドが小さいことは極めて大きなウィークポイントだと言わざるを得ない。
まぁ、解っていて買ったんですけど(汗)