おはようございます![]()
JYC 政策営業のみさわです![]()
今日は先週に引き続き、貿易についてです![]()
まず、用語の確認です。
FTAとはFree Trade Agreementの略で、「自由貿易協定」です![]()
これは、特定の国や地域の間で、物品の課税やサービス貿易の障壁等を削減・撤廃することを目的とする協定です。
EPAとはEconomic Partnership Agreementの略で、「経済連携協定」です![]()
これは、貿易の自由化に加え、投資、人の移動、知的財産の保護や競争政策のおけるルール作り、様々な分野での協力の要素等を含む、幅広い経済関係の強化を目的とする協定です。
FTAはモノやサービスという限定的な協定ですが、EPAはそれを包括し、さらに広い分野を扱っている協定です。
日本は現在、13の国・地域とFTA・EPAを結んでいます![]()
締結している国は、東南アジアやメキシコ、スイスなどで、韓国とは現在交渉中です。
なお、WTOとの違いは、WTOが加盟国全体のルールなのに対し、EPA・FTAは二国間での協定です。
例えば、日本はインドネシアとEPAを結んでいます。
ぶどうの輸出において、WTOで定められた関税は5%ですが、EPA税率は0%です。
つまり、他の国にぶどうを輸出するより、関税がかからない分、安く輸出することができます![]()
これにより、積極的な輸出が行われ、国同士の関係を強化することができます。
しかし、積極的な貿易により、国内産業が競争により、負けてしまう懸念もあります。
また、多国間でEPAが締結されると、その産業において競争が不利になるという問題もあります。
WTOやEPA・FTAにより、貿易の自由化がますます進んでいます![]()
しかし、関税という壁がなくなることで、競争力のない産業は淘汰されてしまいます。
競争力のない発展途上の産業を守りながら、貿易の自由化を進めていく必要があると私は思います。
ただ、成熟した産業はどこまで保護すればいいかは難しい問題です。
日本の農業は今後大きく発展する見込みはないと思いますが、競争力がないため、保護しなければ、淘汰されてしまいます。
次回は、農業保護の観点で議論となっているTPP(環太平洋経済連携)について説明していきます![]()
では、また来週![]()