厳しい冷え込みが続く中、大学入試センター試験が16日、始まった。回復の兆しが見えない不況と新型インフルエンザの影響が懸念される中、受験生は例年にない試練を迎える。

 受験生の志望状況は昨年に続く地元志向で、受験校の選択がより堅実となっている。代々木ゼミナール入試情報センターによると、昨年10、11月の全国模試を受けた受験生の志願率(前年比)は、東京大と一橋大が95%、東工大が93%と下がる一方、京都大、大阪大は上昇。西日本で東大クラスを目指していた受験生が地元志向を高めている。

 私大でも早大、慶大が92%、90%と前年割れした半面、日本大、専修大、東洋大は上昇。同センターは「最難関を目指して上京しても就職が保証されない。受験生が現実的になっている」と分析する。

 河合塾が昨年末、全国の高校教師に生徒の志望校選択の傾向を聞いたアンケートでも、7割が「通学可能な大学を選ぶ」、6割が「就職を意識した学部選択をする」と答え、不況の影響が浮かび上がった。

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