民主党の小沢一郎幹事長は12日、党本部で今年初めての定例記者会見を行い、自身の資金管理団体「陸山会」が購入した土地をめぐる疑惑や西松建設をめぐる偽装献金事件などについて、「昨年来、私の政治団体の問題で国民の皆様に誤解を与え、ご迷惑ご心配をおかけして申し訳ない」と陳謝した。同時に「私自身も事務所の者も計算ミスはあったかもしれないが、意図的に法律に反するような行為はしていないと信じる」と違法行為はなかったとの認識を表明した。

 この記者会見では、東京地検特捜部が小沢氏に事情聴取を要請していることへの対応や、疑惑について説明を求める質問が質問が相次いだが、小沢氏は「捜査が継続中で弁護士に一任しているのでこの段階で個別のことを言うのは差し控える。区切りがつくまでご勘弁願いたい」「すべての書類は押収され(関係者が特捜部に)包み隠さず話している」などと繰り返すのみ。最近では珍しく丁寧な受け答えに終始したが、記者会見は約20分間で打ち切った。

 これに関連して鳩山由紀夫首相は12日夜、「捜査中という話であれば私から個別の発言は控える」と述べるにとどめた。首相官邸で記者団に応えた。

 一方で、小沢氏はこの日の記者会見で、11日の政府・民主党首脳会議で永住外国人地方参政権(選挙権)付与法案を通常国会に政府が提出する方針を決めたことについては「日本政府としての姿勢を明確にすべきであり、政府提案でできるだけ速やかに検討して(法案提出を)やることになった」と説明。そのうえで「党内に賛否があることは事実だが自分たちの政府が提案する法律(案)だ。その認識を持って各人が行動してくれると思う」と、党内が付与法案成立に向けて協力すべきとの考えを強調した。

 また、政権与党の実力者として、鳩山首相に代わって首相になる考えはないかとの問いには「毎日批判を受けている身だから首相になる資格はない。そのつもりもない」と述べた。

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