土地面積約130坪
「この土地をどんな感じで使おう?」
「どんな建物を建てよう?」
土地を入手した日から毎日のように、妻と二人で構想を描いていた
そんな時、始めてあの土地に立った日の会話を思い出す
私「やっぱりあそこにはログハウスが似合うよね~」
妻「ログハウスが良いね~」
私「でもログハウスって俺たちじゃ~高くて手が出ないだろうね・・」
妻「土地は予想より安く手に入ったけど、それでも予算外かもね・・」
取り合えず【ログハウスを建てるには、どのくらいの予算が必要なのか?】
を、ネットなどで調べて見る事にした
そんな中で出てきたキーワード「セルフビルド」の文字
(自分で家を建てちゃうの?)
更に詳しく調べて見ると、ログハウスキットを販売しているメーカのページに辿り付く
(自分でログハウスを建てちゃうの? でも、これなら俺たちでも手が出せるかな?)
私が目にしたのは、建坪30坪超のモデルで、設備機器、国内送料、施工費
またオプションなどを除いた基本キットで、約800万円ほどのログハウスだった
(でも、素人で本当に建てられるものなのか?)
更に、ここのホームページにリンクされていた、実際にセルフビルドでログハウスを建てちゃった方達のブログも読み漁った・・すると、次第に自分でも出来そうな気分になってくるから不思議である
ここで「ログハウスをセルフビルドで建てて見たい」という気持ちを妻に伝えた
私「ログハウスの事を色々と調べていたら、キットで販売している所があって~
それを自分で建てちゃってる人達が沢山いてね~
俺も自分でやれるかな? なんて思い始めてるんだけど・・」
妻「自分でログハウス?・・いやいやいくらなんでも素人じゃ無理でしょ~」
私「そうでもないみたいなんだよ~実際に作った人達のブログを見ると、
最初は誰もが素人だし、中には日曜大工すらやった事ない人も
多いみたいだよ?」
妻「そこまで調べた上で言ってるなら、取り合えず納得行く所までやってみたら?」
妻は賛成こそしてなかったようだが、一旦熱くなると納得するまで引かないという私の性格を知ってか、返事の上では、後押ししてくれたみたいだった(ありがとう!)
早速このキットメーカーさんに連絡を入れ、先ず資料を取り寄せる事にした
その後、届いた資料やメーカーさんのホームページ、またここのホームページにリンクされている各ビルダーさんのブログなどを熟読し、ログハウスやセルフビルドに関する知識を貯め込んだ
しかし知識が増えるにつれ「もっと詳しい話を聞きたい」「実物を見てみたい」という欲望が膨らみ、この年の秋に妻と二人で新潟まで出向き、このキットメーカーさんを直接訪ねる事にした
但し 東京からの直行~直帰では、少しばかり道のりが長過ぎるため、新潟にて ログハウス(コテージ)を一棟貸しにて宿泊できる所を見つけたため、こちらの宿の予約も取り、気分は殆ど 旅行気分?
そして待ちに待った旅行・・じゃなくて、新潟への出発日!
東京を出発してから、途中の埼玉や群馬などで寄り道を繰り返しながら、この日 宿泊する予定の宿に向かった(やっぱり旅行?)
15時のチェックインに合わせるように目的の宿に到着すると、そこはゴルフ場の跡地らしく、芝生で綺麗に整備された広大な土地にポツンポツンとログハウスが立ち並ぶという、ログハウスを夢見ている私達には夢のような世界であった
因みにこの日の泊まりは通常プランと言われ、ロフト付きのログハウスを半棟ずつに別け、2家族が1棟に宿泊する形のプランだ
フロントでチェックインを済ませ、地図で案内されたコテージまで車で移動すると、先客のご家族が既に入室を済ませているようで、玄関先に車が停められていた
私達もその隣の玄関先に車を停め、始めてのログハウスに入室!
1階には広いリビングと風呂・トイレが完備され、2階には寝室が2部屋もあり、半棟貸しとは言え、とても贅沢な気分を味わえた
しかも作りも相当頑丈なのだろう、隣の宿泊者の声は殆ど聞こず、時折 ゴトゴトと子供が走るような物音が聞こえるだけだった
妻「やっぱりログハウスって良いね~、この木の香りも最高!」
私「こんなログハウスに住めるようになると良いね~」
この夜は2階テラス側の寝室で寝ることにしたが、運転疲れが出たためか、ログハウスでの初宿泊を満喫することなく、すぐに熟睡モードに入ってしまった
この翌日は、ここからメーカーさんまで約2時間ほどの移動である
釣行時に見慣れている関東近辺の景観とは違い、如何にも【雪国】を思わせるような高床式の家ばかりが立ち並んでおり、そんな景観に目をキラキラしながらの運転だったためか、アッという間に目的地のメーカさんに到着してしまった
私・妻「はじめまして!」
Kさん「お疲れ様です、こんな遠い所まで良くおいで頂きました~」
早速、事務所内の商談スペースに案内されると、事務所内にも溢れんばかりに、ログハウスの物と思われるドアや角材などが置かれていた
私「木の良い香りがするね~」
妻「昨日泊まったログハウスと同じ香りだね!」
そこから1時間ほど、お聞きしたかった事でKさんを質問攻めにしてしまう
私「御社のキットから、こちらの希望通りの間取に変更する事は出来ますか?」
Kさん「可能ですよ~、但し基本のログ組は強度の問題で変更できませんので
あくまでも間取だけという事にはなってしまいますが、
またある程度なら窓とかも自由に追加できますよ~」
私「昨夜ログハウスに泊まったのですが、ロフトの屋根で結構スペースを
ロスしているようでして、これを普通の住宅の2階のように有効に
利用するのに何か良い方法はありますか?」
Kさん「ロフトのログの数を増やして屋根を少し高くしたり、
屋根形状をドーマーやマンサードにする事でロフトも有効に使えますよ~」
・・・そして最後の質問
私「私でも建てられるものなのでしょうか?」
Kさん「やる気次第でどなたでも出来ますよ!」
隣で聞いていた妻もそこが一番気になっていたようで、何度も何度も繰り返し同じ事を確認していた
その後、実際にキットで建てたというログハウスを見学させて頂けるとの事で、Mさんにバトンタッチ後、2軒のログハウスを訪ねた
1軒目はこちらで一番人気のあるというロフト付きのログハウス
オーソドックスな「如何にもログハウス!」と言わんばかりの形状で、昨夜宿泊したログハウスの「間仕切りがなくなった版?」と言った感じだ
玄関を入ると、またしてもプ~ンと木の香りを感じる
私「やっぱり木の香りって良いですよね~」
妻「気持ちが落ち着くというか~最高です!」
Mさん「これでも築十年以上は経っているんですよ」
ログには番号の書かれた紙が付いたままになっており、Mさんのご説明では、この番号通りに積み上げるだけでログハウスが完成するのだとか?
(もしかしたらプラモデルよりも簡単かも?)
<マンサード形状のログハウス(お借りした画像)>
2軒目はそこから更に車で移動した所にあり、現在はある施設になっているというログハウスだ
私達が先ほどKさんに質問したからなのか?
屋根の形状がマンサードタイプになっているログハウスであった
私「ウワ~ッ! 屋根の形状のせいかな? 先ほどよりもスケール感があるね~」
妻「これは私達には、少し大き過ぎるサイズだね」
Mさん「いや、こう見えてもサイズ的には先ほどとあまり変わりありませんよ」
玄関を開けると、毎度毎度の木の香り!
更に玄関から部屋に入って行くと、施設利用のため?
各部屋が1部屋ずつに仕切られてはいるのだが、各部屋ともとても広々としており、しかもロフトでもその屋根の形状から、全く圧迫感を感じる事はなかった
更にオプションとの事で、風呂やトイレがあと付けになっていて、各部屋を無駄にする事のないような作りになっている
ここでもMさんに改めて「こんなんでも私達で建てられちゃうんですかね?」とお聞きすると、「大丈夫ですよ! わかない事があれば、私達も全力でサポートさせて頂きますよ!」
・・こうしてここを出る頃には「自分達でも出来る!」って気持ちが確信に変わっていた
一旦事務所に戻り、Kさんともご挨拶をしたのちに、こちらのメーカーさんをあとにした
私「数年後、仕事をリタイヤした時には絶対にログハウスを建てたいです!」
Mさん、Kさん「私達もその日をお待ちしておりますね!」
MさんやKさんとの再開を祈りつつ、再び昨日お世話になった宿へ戻った
今日宿泊するログハウスはプレミアムプランと言われ、昨日宿泊したのと同じようなサイズのログハウスを丸々一棟貸ししてくれるプランである
因みに、私達家族は同居人としてワンコ(トイプー)も一緒に暮らしているのだが、今日の宿にはテラスから直接降りる事の出来る「専用ドッグラン」まで付いている
部屋に入って行くと、すぐにガラス貼りのバスルームが目に入る
(2つ並んだ化粧台に、バスタブとは別のシャワールームまで付いている)
それを抜けていくと、広々とした吹き抜けのリビング~
これが何と贅沢にも2部屋分を1つのリビングとして利用されている
このリビングに面した部屋にキッチンがあるのだが、このキッチンだけで我が家のリビングキッチンよりも広いような?
更にロフトに上がっていくと(階段がゆったりとしていて段差が少ない)
仕切りもなく広~々とした床にベッドと大型テレビがポツンと置かれている、という超贅沢な仕様!
吹き抜け側が壁になっており、ここに大きな窓が付いていて、下のリビングが見下ろせるようにもなっている
腕定規(手を広げると約150cm)で各部屋の広さを図り、今日キットメーカーさんの所で頂いて来た資料と比較すると、2軒目に拝見したログハウスとほぼ同じサイズであった
私「やっぱり新地では、30坪以上のログハウスでゆったり過ごしたいね~」
妻「チョット贅沢かもしれないけど、折角なら夢も持っていたいしね!」
妻「でも~自分で建てるとなると、平屋が現実的かもね?(笑)」
私「いやいや、絶対に建てる!」
この時、何れにしても二人の気持ちは「ログハウスに住みたい!」という事で一致していた
この夜は宿泊したログハウスを満喫しながら、夜遅くまで今後の話で盛り上がった・・
<2泊目のログハウスと我が家の暴れん坊将軍>