融庁がブラボーNISAと名付けたいと言っているほど、新しいNISAは素晴らしいものです。

そこで、話題に上がってきているのが、新NISAを優先してiDeCoは不要でいいんじゃないかということです。

確かに素晴らしい新NISAを優先するのが良いと思いますが、iDeCoも人によってはやっておいた方が良いという方ももちろんおられます。

 

iDeCoには、3つの節税メリットがあります。

一つ目は、掛け金が全額所得税控除(NISAにはないメリットですね)、二つ目は、分配金などの運用利益が非課税ということ(NISAとは別で非課税枠が増やせるのは良いですね)、最後の三つ目ですが、受け取り方法に関わらず一定額まで非課税(なんじゃこれ?)ということです。

 

三つ目に関しては、国家ぐるみでの詐欺とも言うべき言葉のマジックがありますね!

これだけは早く改正していただきたい項目ですね。

そもそも退職所得控除で税制優遇と書かれていますが、退職所得控除でも税金が取られることに変わりはないのです。

だから出口戦略がお粗末すぎますし、そもそも自分で積み立てたお金に税金がかかる理由がわかりません。

積み立てるお金と言うのは、自分自身の余剰資金なわけでそのお金に関しては、所得税などを引かれた後の可処分所得の中から捻出したお金なので、二重課税みたいなもんじゃないですか~。

だから一刻も早く、受取金に関しては、非課税にしていただきたいですね。

 

iDeCoの公式サイトでは、シュミレーションができ、自分に合った金額などを入れていくと、iDeCoでの受け取り総額や節税総額などが表示されますが、そこには受け取り時の課税額は表示がされません!

これが政府の姑息なマジックが隠れていたんですね。

普通だったら出口でしれっと課税をするならその課税額も一緒に載せるべきなのに、表示がないんですね~!

 

仮にiDeCoと退職金を受け取って、退職所得控除をしたとしても、その課税額がiDeCoでの運用時での節税総額を上回れば(大抵は上回ります)むしろ節税ではなく、マイナスとなるのです(例:iDeCoでの数十年間の節税総額が仮に150万円で、退職所得控除をして課税された分で納めなければいけない総額が仮に300万円だったらせっかく150万円の節税ができたのに結果150万円を税金で取られているのです)。

 

分配金などの運用利益が非課税だから良いじゃないかとも思われますが、これなら新NISAで代用ができますよね。

非課税枠が1,800万円もあるのだから、出口戦略が複雑なiDeCoに拘る必要はないと思います。

なので、人によってiDeCoを有効活用できる場合とできない場合があるので、ご自身で一度、考えてみる必要がありますね。

 

また受け取り時期をスライドさせれば退職所得控除を2回適用できますが、退職金を受け取ってからiDeCoで受け取るまで(iDeCoを受け取ってから退職金で受け取るまで)の期間を一定空けなければならないとか、iDeCoの積立額の一部を一時金で受け取り、残りを公的年金として受け取るといった方法もありますが、なんせ出口戦略がややこしいのですwww

それに退職所得控除自体の見直しが検討もされている岸田政権ですから、この税制優遇がなくなる可能性も今後はあるのです。

今後で言えば、資産倍増計画の2つ目でiDeCoの制度改革が挙がっているので、もしかしたら受け取り時の課税がなくなる可能性もありますよね。

 

とは言ってもNISAにはないメリットが存在しているので、比較的高収入な方であれば、節税効果が抜群に発揮されるので、iDeCoはやっておいた方がいいでしょうし、新NISAの非課税枠を使い切れないという方であればわざわざ出口戦略が複雑なiDeCoに縛られることもないでしょう(受け取り開始可能年齢も決められていますし)。

 

正しい知識と情報操作で騙されないように表面だけを見るのではなく、中身、その奥まで見る癖を身に付けていきましょう。

それでは今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。