スピ系のための聖書講座「創世記2:1」 | Hideo ♰ の悔い改めるブログ

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創世記2:1

こうして、天と地とそのすべての万象が完成された。

וַיְכֻלּ֛וּ הַשָּׁמַ֥יִם וְהָאָ֖רֶץ וְכָל־צְבָאָֽם׃

Thus the heavens and the earth were completed in all their vast array.

 

 この節も短いですが、深い意味の単語が使われていますね。馴染みのある日本語の意味も深いですよね。特に万象という単語を英語、ヘブル語、日本語で見てみましょう。

 

まず日本語の万象をWIKIより抜粋

 

森羅万象(しんらばんしょう、しんらばんぞう、しんらまんぞう)は、あらゆる現象[1]宇宙存在する一切のもの[2]。「森羅」は樹木が限りなく茂り並ぶことであり、「万象」は万物やあらゆる現象[1]。なお、「宇宙」はあらゆる存在を包容する無限空間時間の広がり、および宇宙空間を指す[3]

キリスト教徒であるイエズス会は、「御主デウス森羅万象ヲツクリタマウ」と『日葡辞書』で記した[4](デウスは創造主の意)。

 

森羅万象は言葉を区切って考えていくとその由来が分かりやすいです。

「森羅」は森が羅列していると書くため、木々が限りなく生い茂っていることを表しています。
「万象」はあらゆる物を指す万物という言葉に、あらゆる現象を合わせた言葉です。

絶えることのない広い世界を示す「森羅」の中に存在する、形あるすべての物と、起こりうる全ての現象である「万象」が合わさって生み出された言葉なのです。

 

森羅万象の出典

  • 『法句経ほっくきょう
森羅万象の用例
  • し夫れ春去り夏来り秋と更かわり冬と換かわるは、四時しいじの法度はっとなり。日暮れ夜継ぐは、一日いちじつの則のりなり。宇宙間の森羅万象一つとしておのづから法度を有せざるはなし。<坪内逍遥・小説神髄>
 

日本人に馴染みの深い、仏教の世界観を使うことで日本語の聖書としてより良く神のみ言葉を伝えようとした結果、この言葉が選択されたと思われます。

 

 

次に英訳の方

 

their vast array それらの広大な軍勢(軍列)

 

この言葉に対して「ネイティブスピーカーの意見」

A vast array usually means a lot of choices; or just a lot of something,

広大な配列(軍列、軍勢)とは、大抵、多くの選択肢があります。それか、単にたくさんの何かを意味するかです。

 

ようするに英語の方は、訳がシンプルで、すごく大勢の配列された軍勢があると訳したのです。

西洋の英語は、東洋人の曲がりくねった表現とは違い、非常にシンプルであることが多いです。

 

そしてヘブル語。

 

Original Word: צָבָא

 tsaba 

ツェバ

army, war, warfare

軍隊、戦争、交戦

 

appointed time, army, battle, company, host, service, soldiers, waiting upon,

任命された時間、軍隊、戦闘、会社、一隊、主人、サービス、兵士、待っている、

 

ヘブル語の意味は、どちらかと言えば英語の方が近いと思います。ヘブル語では、はっきりと軍隊に関わる単語が使われているのです。

聖書は、東洋思想ではなく、ヘブライ思想(神の考え、神のみ言葉、人間中心ではなく、神が中心)であるので、万象という仏教出自のとらえどころのない、うにょうにょしたような印象が否めない言葉は、ハッキリとした神の創造には不向きのような気がしました。神は、天と地の軍隊をバシッ、きちっ、きりっと造られたのだと思います。仏教専門ではないので仏教を汚しているわけではありませんし、誤解があったら、すいません。森羅万象という言葉は、万象の統率者がハッキリしない言葉なので、唯一神の書物には、不向きに思われたのです。

 

故にスピリチュアル系のために大胆に訳してみましょう。

 

 

創世記2:1

「こうして、天と地とそのすべての神の軍勢が完成された。」

 

 

 

マスターに敬意を。