- 小説家になる方法/清水義範
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「本との出会い」について最近よく考える。
人と人が出会うように、人と本とも出会うのではないかと。
広い本屋で何万冊も本がある。
その中で自分が手にとる一冊の本。
それはたんなる偶然なのか、
それとも自分が、その出会いを意識しているからなのか。
「小説家になる方法」はそんな出会いの一つかもしれない。
この本は大きくわけると2部からなる。
第1部は、著者が小説家になるまでの道のり。
そして第2部は、小説を書くためのノウハウについて。
昔から小説好きで、同人雑誌活動に興じる。
それで大学受験に失敗。
大学時代も創作三昧の日々。
大学を卒業後サラリーマンになるが、
小説家になる夢はあきらめない。
何度も新人賞に応募し落選。
それでもあきらめず10年後にデビューする。
「どんなに苦しくても、希望の成就をあきらめないというのは、
その人の能力である。」という。
決して器用とはいえないが、小説家にないたい
という気持ちが心に響く。
小説の書き方も具体的でわかりやすかった。
最後の著者の日常生活も、
飾らない人柄がよくでていて、とても興味深い内容だ。