登場人物
高厄 紘祉(たかやく ひろし) 16歳
高橋 良 (たかはし りょう) 15歳
夢田 ゆかり 15歳
竹田 海(たけだ かい) 15歳
高厄 平明(たかやく ひらあき) 52歳
「前置き」
よぉ、俺、高橋良15才だ。よろしく。これから話すことは、2年前に起きたことなんだ。
じゃぁ始めるぞ。
1、中学校
キーンコーンカーンコン。学校のチャイムが鳴った。「ふぁ~」眠いなぁと思いつつ、
廊下に出た。と、その時隣で誰かが
「こんに~ち~は」
と言った。振り向くと仲のいい竹田海が立っていた。
「海~何すんだよ」
俺はわざと怒って見せた。
「クソー、クソー」
と海が言う。俺は心の中で「こいつー、俺がお前と仲がいいからってー」と考えた。
「ところで・・・・」と海が言ったのを俺は聞き逃さなかった。
「ところでって何のことだ」と聞いたのと同時にチャイムが鳴った。
それから長い授業が続いた。