「兵隊やくざ」 1965年 102分
監督・増村保造、脚本・菊島隆三
出演・勝新太郎、田村高廣、淡路恵子
昭和十八年、極寒の地ソ満国境に近い孫呉の丘に、
関東軍四万の兵舎があった。そんなところに、浪曲師の門を追われ、やくざの用心棒をやっていた大宮貴三郎が他の新兵といっしょに
入隊してきた。そして、この貴三郎の指導係を命じられたのが、
名門生れのインテリで幹候試験をわざとすべった
三年兵・有田であった。
星一つちがえは天地ほどの隔りをもつ軍隊で、
貴三郎の倣慢な態度は上等兵達の敵意を買った。
なかでも大学の拳闘選手だった黒金伍長は
砲兵隊の権威をかさにきて貴三郎を痛めつけた。
腹のおさまらない貴三郎は、数日後単身、再び黒金と相対した。
しかし相手は多勢さすがの貴三郎も血まみれになった。
だが、そこへ有田が駆けつけた。古兵の出現に事態は逆転し、
黒金は指の骨を全部折られたあげく泣き寝入りとなった。
そんなうちに貴三郎と有田の間に力強い男の絆が生れた。
(KINEMAより抜粋)
正月早々、またもこの映画を見てしまった。
ナナちゃんのお守で寝るとき以外は、殆どリビングにいるので
あまりお堅い映画は見る事が出来ない。
このシリーズ、第1作目だけは、脚本が菊島隆三さん。
撮影も東京のスタジオで製作された(2作目以降は京都撮影所)
この映画の面白さは、脚本の菊島隆三さんの力が大きかった。
勝新太郎の喜三郎と云う無鉄砲な男の強さだけを追うだけでなく
彼を通して日本の軍隊の非人間性を痛烈に批判している。
アクション・シーンは「悪名」と同じで、武器を使わず肉体のみの
闘いに終始している。
有田上等兵を演じる田村高廣さんのインテリ振りも見事で
淡路恵子さんの娼婦も崩れた女の匂いをプンプンさせ
こちらも凄い!
ラストの機関車による脱走シーンの爽快感も素晴らしいが
戦争への痛烈な批判になっている事も見逃せない。
全部で9作作られたが、2作目以降は単なる戦争アクションに
なってしまった。
この映画、1965年・3月・13日に市川雷蔵さんの「若親分」と
一緒に公開された。カツ・ライスと言われた二人の新しいタイプの
主演映画として大ヒットした。両作品ともシリーズ化され
飽きられるまで作られた。
大映の黄金時代の真っただ中だった。
今日は一日中、曇り空。
気温は上がらず寒い一日だった。
正月の残り物を頑張って食べている。
さすがにお餅は完全に飽きてしまい、今日はパス。
明日はどこかで外食したいと思っている。