2月からの岐阜ロイヤル劇場&映画は「エル・シド」 | B級おもしろ映画館

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岐阜ロイヤル劇場の2月からの番組が発表された。

「世界大戦争」    監督・松林宗恵  2月11日~2月17日

「100発100中」  監督・福田純    2月18日~2月24日

「故郷は緑なりき」  監督・村山新治  2月25日~3月3日

「湖の琴」       監督・田坂具隆   3月4日~3月10日

 

昨年は一度しか行けなかったが、今年は何とか見に行きたい。

「100発100中」は、世界中にスパイ映画が溢れていた時に

お堅い筈の東宝がスパイ映画のパロディを作ってしまった。

三橋達也さんの「国際秘密警察」シリーズも、

スパイ映画のパロディだが、こちらの方が数段面白かった。

久しく見ていなかったので、今からワクワクしています。

他の3本もテレビではあまりやらない作品ばかりです。

これが入れ替えなし、35ミリでフィルム上映される。

東海地方では、今では珍しい上映形態です。

出来るならコロナが沈静化されている事を願うばかりです。

 

「エル・シド」    1961年   189分  70ミリ

  監督・アンソニー・マン、製作・サミュエル・ブロンストン

  音楽・ミクロス・ローザ、撮影・ロバート・クラスカー

  出演・チャールトン・ヘストン、ソフィア・ローレン

      ラフ・ヴァローネ、ハーバート・ロム

 

三枚買うと一枚無料のキャンペーンの時に頂いた物。

今まで見ていなかったので、つい見てしまった。

変なプロデューサーであった、サミュエル・ブロンストンが

70ミリで作った超大作5本の内の一本。

これが2本目であった。作品的にも、興行的にも一番優れている。

「ベン・ハー」がイタリアを中心に作られ、その史劇作りのノウハウを

持っているスタッフを使い、スペインで作られた。

ハリウッドで仕事がなく、くすぶっている監督や俳優を使い

製作費をジャンジャン使い、超大作として作られた。

十一世紀のスペインを舞台に、侵略しようとするムーア軍と

戦い続けたエル・シドの活躍を70ミリ・スーパー・テク二ラマの

大画面に描いている。

その伝説的英雄エル・シドにチャールトン・ヘストン、

その恋人にソフィア・ローレン。

監督のアンソニー・マン監督は、暗い作品が多い。

この映画も単なる英雄譚にはしていない。

いつもながらの暗さは漂っているが、

70ミリ大画面を覆い尽くすかのような大軍勢の合戦シーンなど

大迫力のシーンが続く。これを特撮などは極力避けての撮影なので

唯々、目を見張るシーンの連続だった。

音楽のミクロス・ローザ、撮影のロバート・クラスカーと

スタッフも超一流を揃えて、主役のC・ヘストン&S・ローレンも

超ヘビー級の恋人を楽しんでいる。

190分ととにかく長いが、最後まで面白く見る事が出来た。

製作のS・ブロンストンさん、5本作った所で破産してしまい残念!

もうこんな型破りなプロデューサー出てこないだろうな。

 

今日は久し振りの外食。

そば処で、和定食を美味しくいただきました。