午後十時の映画祭・「今年の恋」木下恵介の洒落っ気! | B級おもしろ映画館

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「今年の恋」     1962年    82分

  監督・脚本・製作・木下恵介、音楽・木下忠司、撮影・楠田浩之

  出演・岡田茉莉子、吉田輝夫、田村正和、三木のり平

      三遊亭円遊、東山千栄子、浪花千栄子

 

木下恵介監督が、脚本も自分で書いて、

ついでに製作も買って出たワンマン映画。

ストーリーは他愛ない物で、岡田茉莉子と吉田輝夫の弟が

チョット悪ぶっていて、二人の兄と姉が振り回されるが

そのお陰で二人は知り合い、恋におちるというもの。

正月映画として公開されているので、片意地張った描き方は一切なし

軽いコメディとして、テンポは快調で気楽に見る事が出来る。

面白いのは脇役の人達の達者な事。

江戸前のセリフも楽しく、三遊亭円遊さんの愉快な事!

東山千栄子さんと浪花千栄子さんの、

役者はこうでなくてはいけませんと言っているような

軽妙なセリフのやり取りは、笑わずにはいられません。

わたしには、木下監督の作品で特に好きな映画になっています。

この映画の公開時に中学生だった私に

当時の担任が映画好きで、正月休みが終わった時に

図書室で、延々とこの映画の良さを語ってくれた。

大人の男と女の恋の駆け引きなんか、

あの頃の中学生には分かる筈がないのに、面白おかしく語ってくれた

担任の情熱には呆れてしまった。

まだ上映中だったので、その担任と見に行った。

60年近く前の愉快な思い出です。

 

いつも行くラーメン屋に久し振りに出かけた。

いつもは平日に行くのだが、今日は土曜日。

混んでいるかと思ったが、意外にも空いていた。

帰りにDVDのショップに寄ると、

「スーパーマン」全4作がブルーレイで格安で売られていた。

1000円でおつりがくる値段に引き付けられて、買ってしまった。

一枚が200円していない。ブルーレイも売れないみたい。

帰りに、この地域で安くて美味いと評判のコロッケ店に寄ると

何と30人近くが待っている。さすが土曜日と呆れてしまい

並ぶ事無く帰って来た。

 

今日も蒸し暑さは変わらない。

明日も気温は高めらしい。

多治見に秋は来るのだろうか?