「リバティ・バランスを射った男」ジョン・フォードの心意気! | B級おもしろ映画館

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「リバティ・バランスを射った男」   1962年  123分

 製作・監督・ジョン・フォード

 出演・ジョン・ウェイン、ジェームズ・ステュワート、ヴェラ・マイルズ

     リー・マーヴィン、ウディ・ストロード、エドモンド・オブライエン

     リー・ヴァン・クリーフ、ストローザー・マーティン

 

今日、NHKーBSで放送していたのを最後まで見ました。

法律の勉強をして、理想に燃えて西部にやってきたJ・ステュワートが

リー・マーヴィン率いる悪党一味に駅馬車を襲われ

自身も大怪我をおってしまう。J・ウェインに助けられ、ヴェラ・マイルズのいる所で働く事になる。リー・マーヴィン達を法律で逮捕して

法廷で裁こうとするが、J・ウェインから「西部では必要なのは銃だ」と

云われてしまう。色々あってJ・ウェインから銃を習い、リー・マーヴィンと、対決する事になる。何とその戦いにJ・ステュワートは勝ってしまい

見事リー・マーヴィンを倒す。だがこの事件には裏があって

その対決を横から見ていたJ・ウェインの銃が一瞬早く火を噴いて

リー・マーヴィンを倒していた。

ヴェラ・マイルズを愛していて、新居まで作ろうとしていたJ・ウェイン。

そのヴェラ・マイルズがJ・ステュワートを愛しているの知って

自らは身を引く事になる。その後、J・ステュワートは議員に出世し

ヴェラ・マイルズを妻に迎えている。

失意のJ・ウェインはその後、下僕であるウディ・ストロードに看取られながら、静かに亡くなる。J・ステュワートは妻と一緒にその葬儀に

静かな田舎町にやって来る(映画はここから始まる)

西部劇だが、銃撃戦は一度だけで最初から最後まで静かな作品です

 

この映画、最初の公開の時は二番館で見て

その後、神戸の三番館を追っかけて何度も見ています。

今回久し振りに見ましたが、映画が始まってすぐ

J・ウェインの葬儀にやってきたヴェラ・マイルズとウディ・ストロードが

見つめ合うシーンで、涙が滲んできて、どうしようもなくなってしまった。

70歳を超えて、涙腺が緩んで来た事もあるが

心もユルユルになっているようです。

何度見ても、リー・マーヴィンとウディ・ストロードが良いんです。

悪役で売っていたリー・マーヴィンがこの映画をきっかけに

大スターの階段を一気に駆け上がって行った。

大好きなウディ・ストロードも、この映画は渋くて最高です。

リー・ヴァン・クリーフはじめ多くの西部劇の俳優が出演していて

こちらを見るだけでも楽しい作品です。

モノクロ・スタンダードの地味な映画。

全編、完全にセット撮影です。見事なフォード・タッチです。

ラストに印象深いセリフが用意されています。

このセリフは、最初に見た時も、今日見た時も感動しました。

 

今日、多治見は遂に40度。

暑すぎて、何も出来ない状態です。