「うしろへ突撃!」 1964年 97分 モノクロ
監督・ジョージ・マーシャル
出演・グレン・フォード、ステラ・スティーヴンス、メルヴィン・ダグラス
南北戦争を舞台に、ノンビリとしたおとぼけコメディ。
毎日、毎日メルビン・ダグラス隊長が、敵軍めがけて大砲を撃っている
シーンに始まり、何とも締まりのない軍隊の風景が面白い。
ある日、隊長の馬が逆の方向へ突撃してしまい
退却したと思った上層部の逆鱗にふれ、インディアン地帯に追放同様の目に遭ってしまう。敵の南軍がこれを知って、金塊輸送の秘密作戦と勘違いしてしまい、何と女スパイのステラ・スティーヴンスを派遣する
ここら辺りは、両軍の勘違いなどを面白おかしく描いていて
コメディらしい楽しさに溢れている。
女スパイの登場で、幾分まともだったグレン・フォード大尉が
この女性と恋に落ちて、お堅い大尉さんもメロメロになるという
だらしのない状態になってしまう。
ここで登場するインディアンの酋長が、陸士卒業の秀才で
相手の部隊全員の軍服を奪ってしまう。お陰で部隊全員が
下着一枚にされてしまうという、お粗末な場面もある。
こんな調子で、コメディ専門のようなジョージ・マーシャル監督が
割合にテンポの良い仕上がりで、楽しく見る事が出来る。
ラストはステラ・スティーヴンスが金塊を積んだ筏に乗って
バイバイしようとすると、重さに耐えかねた筏がブクブクと沈みだす・・・
最後まで、人を食った構成が愉快で痛快だった。
この映画もDVDにはなっていない。テレビ放映の時の録画しかない。
何とかソフト化してくれないかと思う。
この映画、地方の三本立ての映画館には持って来いだった。
この映画と同じ年には
「ミスター・パルバー」 「633爆撃隊」 「大列車作戦」など
多くの戦争映画が公開されている。
戦争映画と西部劇が、まだ通用していた時代だった。
岐阜のロイヤル劇場の公開予定が発表された。
岡本喜八監督の特集も組まれている。
「殺人狂時代」 4月23日~4月29日
「大誘拐」 4月30日~5月6日
コロナの関係で、岐阜に行く事もままならなかったが
そろそろ行っても大丈夫そうなので、これは出かけて見ようと
思っている。
「ドライブ・マイカー」と「ウエスト・サイド・ストーリー」も
まだ上映されている。今週中に見に行こうと思っている。
チョット、心もウキウキして来ています。