夫婦揃って、昨晩は眠れなく、朝から気分が少し鬱っぽい。
我が家の手っ取り早い唯一のストレス解消法が「温泉」。
またまた行って来ました。本日もガラガラ、貸し切り状態。
気持の良い青空を眺めながらの露天風呂は最高です。
一時間半ほどで湯から上がり、こちらもお馴染みのランチ。
筍の炊き込みご飯、鰆の塩焼きと春らしいメニューが嬉しい。
牛肉のしぐれ煮、天ぷら、刺身と定番の美味しさに大満足。
約二時間半、存分に楽しんできました。
映画は「カジノ」と「フリードキン・アンカット」の二本。
「カジノ」はマーティン・スコセッシ監督。
主演はロバート・デ・ニーロ、シャロン・ストーン、ジョー・ぺシ。
この映画、ラスベガスのカジノの裏側を描いているが
何とほぼ実話との事。上映時間は179分。長過ぎます。
映画が始まるとロバート・デ・ニーロとジョー・ぺシを
ナレーターに使ってのラスベガスのカジノの実態を
長々と説明がある。面白いのは音楽の使い方。
オペラかよと思ってしまう。いきなり流れるのはバッハ!
「マタイ受難」が、思い切り派手なコーラス付きで聴こえてくる。
本編のドラマが始まった後も、このスタイルは続き
過去から現在までのポピュラー音楽が絶えずバックに流れている。
成りあがったデ・ニーロとジョー・ぺシが、キンキラキンの生活を
楽しんでいる様が面白い。シャロン・ストーンが登場して
デ・ニーロが一目惚れで結婚してしまう。
ここからこの三人の転落が描かれる。
暴力や殺し専門のジョー・ぺシが、特徴のある声も含めて素晴らしい。
M・スコセッシ監督にしごかれたシャロン・ストーンの大芝居も楽しい。
このナレーションと云うか、主演二人の語りで話を進める手法が
いつまで持つかと思っていたら、3時間持ってしまった。
ここら辺がM・スコセッシ監督の凄みと云うか、
演出の冴えは凄いとしか言いようがない。
無残に殺されてしまうジョー・ペシの最後が凄まじい描き方だった。
デ・ニーロが成り上がり特有の、派手な色のスーツ姿がおかしかった。
いつもながらのデ・ニーロさん、素晴らしい役者さんでした。
「フリードキン・アンカット」は、ウイリアム・フリードキン監督の
ドキュメンタリー番組。「エクソシスト」 「フレンチ・コネクション」
「恐怖の報酬」・・・・・と話題作を発表しているW・フリードキン監督。
彼自身へのインタビューも楽しいが、
多くの映画人の彼に対する思いが面白かった。
ある映画祭にゲスト呼ばれた彼が、アカペラで「雨に唄えば」を
熱唱するシーンが愉快だった。敬愛するスタンリー・ドーネン監督への
思いが伝わるシーンだった。
ワン・テイクにこだわり続けた監督の映画手法がユニークだった。
楽しい2時間を過ごす事が出来た番組だった。
彼の多くの作品がDVD 化されているが
「ブリンクス」がソフト化されていないのが残念でならない。
朝の冷え込みは、まだまだ厳しいが
昼間は15度を超えて春本番。
明日は20度近くまで上がるとの事。嬉しい限りです。