故郷、徳島の弟から懐かしの味が送られてきた。
右の練り物2点は徳島では「天ぷら」と呼んでいます。
徳島で「天ぷら」と言えば、これです。
妻は初めて鳴門に行った時「天ぷら食べよ」と言われて
どれだけ待っても普通の天ぷらが出てこないのを不思議がっていた。
久し振りの竹ちくわ、楽しみです。
「人斬り」 1969年 139分 1969年8月9日・公開
監督・五社英雄、脚本・橋本忍、音楽・佐藤勝、
撮影・森田富士郎、美術・西岡善信
出演・勝新太郎、仲代達矢、三島由紀夫、石原裕次郎、倍賞美津子
市川雷蔵さんの作品を見ていたら、
同じ大映の勝新太郎さんの映画も見たくなった。
何度も見ているが、勝新太郎が自身のプロダクションで製作した
渾身の作品です。
スタッフが凄い!脚本、音楽、撮影、美術そして監督と
当時の時代劇を作る最高のメンバーです。
この頃の大映は、会社に現金が殆ど無く、
映画は撮影所近辺のロケが出来る内容にするような作品
ばかりであった。勝プロとフジテレビがタッグを組んでの大勝負だった。
キャストは当時の日本映画では最高のメンバーが集められた。
三島由紀夫さんが入っていたのには驚かされた。
内容は、司馬遼太郎さんの原作通りだったが
幾つかは映画用に改変されていた。
橋本忍さんの脚本が素晴らしい!
最初の吉田東洋暗殺のシーンから、その殺陣の迫力は凄まじい。
辰巳柳太郎さんの渾身の雨の中での大立ち回りは
日本映画屈指のアクション・シーンとなった。
舞台を京都に移してからの勝新太郎の殺陣も考え抜かれた
見事な出来栄えだった。
三島由紀夫さんも懸命に剣劇シーンを演じている。
映像はモノトーンに近い色に統一され、殺伐とした京都の夏を
映し出している。大映京都の美術が素晴らしい効果を出している。
娯楽映画としては第一級の作品です。
問題の三島さんの切腹シーン。ワンテイクでOKになったが
三島さんの異常な姿に、スタッフ一同息をのんでいた。
このシーンの撮影を見ながら、「この人、本当に切腹がしたいんだ」と
本気で思った。まさかそれが現実に起こるとは夢にも思わなかった。
異常なまでの上半身の筋肉にそんな事ばかり思った。
同じスタッフの一人だった私の友人は、撮影中の三島さんの雑用係の
様な事をやっていた。撮影が終わり京都駅まで送りに行った彼は
三島さんから住所を聞かれた。何日か経った後、三島さんから葉書が
届いた。単なる礼状だったが彼には宝物となった。
その葉書を額装して、誰にも見せずに持っていた。
この事を聞いた時、人生でこれ程悔しい思いをした事はない程だった。
この映画を見る度にその事を思いだす。
映画は岡田以蔵の死で終わるが、
激しいアクション・シーンが多いわりに、
見終わった後に何となくもの悲しい思いがした。
三島さんの異常な筋肉が頭から離れない。
撮影中の勝さんと五社監督の言い争いも思い出す。
やりたいようにやった勝さん。多分、大満足だった事でしょう。
何度見ても面白い作品です。
三島さん側の意向かどうかは分からないが
今もDVD化はされていない。
これだけの作品です、それだけが残念でなりません。
今日パソコンも届きました。
只今、妻が設定をやっています。
私が使いやすいようにと悪戦苦闘しています。
頑張って下さい、いつもいつも感謝しています。