「ボルサリーノ・2」 1974年 110分
監督・ジャック・ドレー、 製作・アラン・ドロン
出演・アラン・ドロン、カトリーヌ・ルーヴェル、ライオネル・ヴァトラン
前作「ボルサリーノ」のラストで殺された、ジャン・ポール・ベルモンドの
葬儀のシーンからこの映画は始まる。(最後まで読むと、ストーリーが
全てバラされています。ご注意ください)
復讐を誓ったアラン・ドロンは、犯人を列車から突き落として
敵討ちに成功する。ところが強大な勢力を持つ兄が、
今度はアラン・ドロンを敵として、弟の復讐に乗り出してくる。
ドロンの持っている、レストラン・シアターやカジノに火を付けたりして
ドロンの子分たちを次々に殺してゆく。
単身乗り込もうとしている所を、逆に捕えられ
何とアル中にされてしまう。酒を飲んで暴れて醜態をさらすところを
マスコミに写真に撮られて、挙句の果てに精神病院に放り込まれる。
唯一生き残った一の子分だったライオネル・ヴァトランに助けられ
病院を脱走。ここから3年かけて再び復讐に乗り出す。
ここからは撃って撃って撃ちまくる、一大銃撃シーンのオン・パレード。
最後は敵の親分を、蒸気機関車の燃料の投入口に放り込むと言う
凄まじい殺し方で片付けてしまう。
前半のドロンたちのやっつけられるシーン。
後半のドロンたちの反撃のシーン。
この二つの殺しの凄まじいシーンだけで、この映画は作られている。
フランス・ギャング映画のフィルム・ノワール的な雰囲気なんかは
全く無し。サスペンスも皆無に近いし、ただひたすら殺し合うのみ。
前作「ボルサリーノ」にあった、ドロンとベルモンドの間にあった
ユーモラスなシーンも殆ど無い。
アラン・ドロンと監督のジャック・ドレーさんが、半ばやっつけ仕事で
作ったような映画だった。
ドロンのピタッと決めたファッションは、さすがでした。
最後にアメリカに行くのが以外でした。
ライオネル・ヴァトランさん。フランス映画にこの頃よく出ていた
脇役の一人ですが、渋くて大好きでした。
顔の長い、特徴のある顔が忘れられません。
昨日からの雪が、少しだけ積もりました。
昼前には溶けて無くなっていたが、
夕方からは本格的に降って来て、積もりつつあります。
どうやら明日の朝は銀世界が待っているみたいです。
家中の雨戸を全て閉めて、防寒対策は万全です。
それにしても冷え込んで寒いです。