一日中、田中徳三さんの作品を見ていた。 | B級おもしろ映画館

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朝から激しく雨が降っていた。

昼前には雨も風も収まって、何と晴れてきた。

気温は上がらず、何となく寒くなってきた。

田中徳三さんの映画が見たくなって

DVDを何本か用意して、ついでに飲み物まで準備。

何となく昔の三番館の雰囲気が漂ってきた。

 

田中徳三・監督

1958年「化け猫御用だ」で監督デビュー。
大映最後の映画が1969年「秘録怪猫伝」

この間、大映で49本の作品がある。
この後に「扉はひらかれた」が一本あって合計50本。
オールスター映画の「大江山酒天童子」が114分
他の映画の上映時間は、全て100分以内。

全てが2本立の1週間で消えるプログラム・ピクチャー。
私の好きなB級映画を撮り続けた、大好きな監督です。

お気に入りの作品は・・・。

☆ 「続・悪名」   伝説のラスト・シーン、傑作です
☆ 「悪名」     名キャメラマン・宮川一夫の腕の冴え
☆ 「濡れ髪牡丹」  このシリーズ大好きです。
☆ 「眠狂四郎女地獄」 大映美術の底力ここにあり
☆ 「大殺陣 雄呂血」問題のラストシーンは監督に聞いても?でした。

5本とも、とにかく面白い。

今、ビデオやDVDで見ても古さを感じることも無い。
限られた予算と日数で、これだけの映画を作り続けた田中徳三さん。
森一生、三隅研次、池広一夫・・と、

大映京都には多くの職人監督がいたが
田中徳三さんは見れば分る面白さがある、

スーパー職人監督だったと思う。
 
「大殺陣 雄呂血」以外は、美術は全て内藤昭さん。
大映京都撮影所の美術の凄さが堪能できる5本です。
  
シネ・ネーヴォ発行の「RESPECT田中徳三」に
監督自身が50作、全てを詳しく語っています。
多分この本が、唯一の田中徳三論集だと思います。

 

今日見たのは 「続・悪名」&「濡れ髪牡丹」

勝新太郎と市川雷蔵もしっかり堪能出来ました。

あの頃のプラグラム・ピクチャーには、

今見てもそんなに古さは感じない作品が多い。

作り手たちの思いを超えた、作品としての生命が伝わってくる。

 

雨の日でしたが、映画のお陰か気分が鬱にならずに済みました。

明日は岐阜から名古屋を回ってくる予定。

久し振りの外出。遠足前の小学生の気分です。