「キング・ソロモンの秘宝」 1985年 100分
監督・J・リー・トンプソン、音楽・ジェリー・ゴールドスミス
出演・リチャード・チュンバレン、シャロン・ストーン
先日、WOWOWで放送された「キャノン・グループ風雲録」を
見た事もあって、今回グループの製作作品を見てみた。
この前年に公開された「ロマンシング・ストーン」が大ヒットした。
監督ロバート・ゼメキス、
主演・マイケル・ダグラス、キャスリーン・ターナーだった。
この物語の骨子を見事にパクッて、同じ様な映画を作ってしまった。
監督は元・超一流、俳優はちょっと二流で
10分に一度くらいの割合で、ドカン・ドカンと派手なアクションがある。
見ている分には飽きる事も、深く考えることもない様に出来ている。
そこそこヒットした事もあり、PART・2まで作られた。
メナヘム・ゴーラン&ヨーラム・グローブスによって
1967年にキャノン・グループは設立された。
1994年に廃止されるまで、世界の映画界を席巻していた。
映画製作だけでなく、映画館の経営など、
映画に関するあらゆる事に手を出して、
一時期はことごとく成功していた。
チャールズ・ブロンソン、チャック・ノリスから
シルヴェスター・スタローンまで抱え込み、映画を作っている。
「地獄のヒーロー」シリーズ、チャールズ・ブロンソンのアクション映画
「ブレイク・ダンス」から「グローイング・アップ」シリーズ。
「暴走機関車」も彼らによって送り出されている。
フランコ・ゼフィレッリの「オテロ」など、芸術志向の作品も手掛けている
年間50本近い作品を、自社の映画館チェーンを中心に上映して
それなりの興行成績を上げていた。
さすがに観客に飽きられ始め、
客足が遠のき遂に経営がパンクしてしまった。
70年代から80年代にかけて、彼らの映画は世界を席巻した。
売れなくなったスター達や監督たちは
彼らのお陰で結構美味しい仕事が回って来ていた。
今回見た「キング・ソロモンの秘宝」もそんな一本だった。
南米だかアフリカだかのジャングル地帯でのお宝争奪戦。
これでもかの爆破シーンや列車を舞台の数々のアクション。
みんな何処かで見た事のあるようなシーンのオン・パレード。
痩せても枯れてもJ・リー・トンプソン監督だけあって
物語の繋ぎもそつがなく、そこそこ見られる作品になっている。
但しちょっと長い。カットをもう少し詰めていたら、テンポももうちょっと
快適になっていたと思う。
キャノン・グループの代表的な作品だったと思う。
来月のTSUTAYAさんの発掘良品が発表された。
オーディ・マーフィ・主演の西部劇が3本。
「四人の無頼漢」 1961年
「六頭の黒馬」 1962年
「地獄の対決」 1963年
多分、見た事のある映画だと思う。
神戸の新劇会館に通い詰めていた頃
彼の西部劇を沢山見ていたと思う。
その頃を懐かしんで楽しみたいと思っている。
明日、台風が最接近との事。
雨戸を締め切って寝ることにします。