「大頭脳」 1969年 115分
監督・ジェラール・ウーリー、音楽・ジョルジュ・ドルリュー
出演・ジャン・ポール・ベルモンド、ブールヴィル
デヴィット・ニーヴェン、イーライ・ウォラック
イギリスで起こった列車襲撃事件は色んな映画が作られた。
これはその事件を下敷きにしたフランス版のコメディ・アクション。
超真面目な役が多いデヴィット・ニーヴェンが、
泥棒一味のリーダーになって、結構不真面目な顔をのぞかせている。
列車襲撃の打ち合わせで、アニメを使って説明するのが笑わせる。
アニメの方は列車の上を颯爽と歩いているのに
襲撃本番の彼は、ヨタヨタ、ドタバタとドジ丸出し。
これをデヴィット・ニーヴェンがやる可笑しさ!
映画の最初で、刑務所にいるベルモンドと外にいるブールヴィルが
両方からトンネルを掘って行って、上と下ですれ違う面白さ!
全編マンガの様な楽しさに溢れている。
デヴィット・ニーヴェン・一味とベルモンド&ブールヴィルのコンビが
同じ列車を襲うが、ベルモンド組が先に金を奪ってしまう。
但し、奪った金を列車から下の道路に落とすが
そこにはデヴィット・ニーヴェン一味が待っていて、
首領格のデヴィット・ニーヴェンが落としたものと思い
全て奪ってしまう。
逃げるデヴィット・ニーヴェン一味、追うベルモンド、
それにイーライ・ウォラック一味が加わり
テンヤワンヤの大騒動が始まる。
派手な銃撃戦の代わりに、見事な花火が打ち上ったりと
見せ場はそれなりに用意されている。
ノンビリとした音楽も映画のテンポにピッタリ合っている。
奪った大金は何処に言ったのか?
最後まで目が離せない面白さ!
この映画、満員の京都の京極東宝で見た。
まだ映画がヒットしていた時代でした。
高校野球を見るとはなしに見ている。
サヨナラ本塁打があったり、一方的な試合もあったりと
いつものように気持の良い試合が続いている。
観客のいない甲子園が何とも不思議な空気感を漂わせている。
汗ダラダラで、無料だった外野席で一日過ごせた頃を
懐かしく思い出している。