「軍用列車」 1975年 94分
監督・トム・グリース、原作・脚本・アステリア・マクリーン
出演・チャールズ・ブロンソン、ベン・ジョンソン、リチャード・クレンナ
ジル・アイランド、チャールズ・ダーニング、エド・ローター
「ストリート・ファイター」 1975年 93分
監督・ウォルター・ヒル
出演・チャールズ・ブロンソン、ジェームズ・コバーン
ストローザー・マーティン、ジル・アイランド
「チャトズ・ランド」 1972年 100分
監督・マイケル・ウイナー
出演・チャールズ・ブロンソン、ジャック・バランス、
サイモン・オークランド、リチャード・ベイスハート
昨日の夜中からチャールズ・ブロンソンの映画ばかり見なおした。
三本ともそれなりに面白かった。
「レッド・サン」 「バラキ」 超A級のヒット作品に連続して出演。
その後も「シンジケート」 「狼よさらば」とヒット作品が続いていた。
その後が問題だった。
「ブレイクアウト」 「マジェスティック」 「ストリート・ファイター」
「正午から3時まで」 「軍用列車」 「セントアイブス」・・・・・・。
1974年から1976年の2年間に8本の映画に出演している。
B級と言うほどの作品はないのだが、これがA級かと言うとそうでもない
何とも中途半端なアクション映画ばかりだった。
東京クラブとか神戸の新劇会館などの三番館で、
三本立てで上映するには丁度良い作品ばかりだった。
「ストリート・ファイター」と「チャトズ・ランド」は
ウォーター・ヒルとマイケル・ウイナーという私の好きな監督だった。
特に「ストリート・ファイター」は、共演にジェームズ・コバーンが出ていて、バクチの好きないい加減な男を好演している。
ブロンソンが貨物列車にただ乗りしていて、列車が止まる寸前に
ハンティング姿でスーツケースを持って線路に降り立つ
このオープニングが素晴らしい。ニューオリンズ、ジャズ、
ベア・ナックルの殴り合いと、ブロンソンの魅力を引き立てる
道具立てが揃っている。
ウオルター・ヒルの硬派丸出しの、男臭い作風がピッタリはまり
最後の一戦を戦ってから、男の友情を立派に果たし
静かに去って行くブロンソン。素晴らしいラスト・シーンだった。
「チャトズ・ランド」は、不思議な西部劇。
町の保安官に言いがかりをつけられ、撃ち殺されそうになって
仕方なく反対に射殺してしまう混血のインディアンがブロンソンの役。
そのブロンソンを追っかけるのが、元・南軍の大尉のジャック・バランス
ほかの追跡隊にサイモン・オークランドなどが加わる。
面白いのは主役のブロンソンはあまり登場せず
もっぱら追跡隊の方ばかり描写している。
地の利を生かしたブロンソンが、追跡隊を一人づつやっつけていく。
その間に追跡隊の方が仲間割れをおこし
リーダー格のジャック・バランスが仲間に撃たれてしまう。
撃った男も別の男に石で殴り殺される。
何ともスッキリしない終わり方で、ブロンソンのアップで終わり。
この辺からマイケル・ウイナーさんもスッキリしなくなった。
「軍用列車」 これはあのアステリア・マクリーンの原作を本人が
脚色している。砦に向かう軍用列車を舞台に色んな事件が
次々に起こる。トム・グリース監督がもう少し上手な人だったら
もっと面白くなったと思う。動く列車を舞台にサスペンス・スリラーとして
もう少し盛り上げて欲しかった。この作品こそマイケル・ウイナーさんに
演出して欲しかった。
スタッフ・キャストともに一流の人が揃っていたのに残念だった。
ベン・ジョンスン、チャールズ・ダーニング、リチャード・クレンナと
いつも良い役の人が悪役で、いつも悪のエド・ローターが
正義に味方とチョットひねったキャスティングが面白かった。
沢山の作品に出演しているチャールズ・ブロンソンさん。
その多くがDVDとして発売されている。
今日は口直しに大好きな「テレフォン」を見よう。
これは本当に面白いアクション映画です。
今日は快晴。気温も27度近くまで上がっていた。
明日は30度を超えそうです。