泣ける映画が見たくなった | B級おもしろ映画館

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昨日の夜、喜多八師匠の「死神」を聴き終わったら

まだ10時前だった。

愉快な落語を聴いた後なので、

無条件で素直に泣ける映画が見たくなった。

 

「ニュー・シネマ・パラダイス」

「なつかしき笛や太鼓」

 

上記二本を見た。

二本とももう何度も見ている映画ですが

二本ともラスト・シーンには号泣です。

「ニュー・シネマ・パラダイス」は、勿論最初の劇場公開バージョン。

ロング・バージョンの方は、水増しされているようで

感動が薄められた感じになって、ラストには見る方が疲れます。

最初のバージョンで、出演シーンを全てカットした

ブリジット・フォッセーさんが気の毒になった監督の

ゴメンナサイの声が聴こえてきそうです。

映画と映画館に関した作品は、どれも楽しいですがこれは最高です。名古屋のある映画館でこの映画を上映した時

映写室の扉を開放して、通路から映写室が見えるようにしていました。

一緒に仕事をしていた大学生のバイトの子が

その光景に感動していました。

 

「なつかしき笛や太鼓」 こちらもラストの大漁旗をたてた漁船の

大パレードのラスト・シーンには、理屈抜きに大号泣しました。

木下恵介監督のお得意の年代記物の作品ですが

大空真弓さんと夏木陽介さんでは、高峰秀子&佐田啓二の名コンビ

には、到底太刀打ちできません。

それでも、これだけ泣けるのですから、木下監督さすがです。

 

「なつかしき笛や太鼓

わが耳に 胸にひびけば

はせめぐる あの日この日

風吹けば 風に悩みぬ

波高く 嵐を呼べば

あわれわれ とぼしきに泣く

 

されど今 今日の別れに

わが耳に 胸にひびくは

なつかしき 島の明け暮れ

なに気なく 交せし言葉

永遠に忘れじ

なつかしき笛や太鼓」 (シナリオ・決定稿のラスト・シーンより)

 

泣き疲れてぐっすり眠る事が出来ました。

 

朝の冷え込みはまだ続いています。

昼間は25度を超えて夏日。

爽やかを通りこえて暑い一日だった。

明日は一転、大雨の予報。

 

今晩は、何を見ようか思案中。

出来れば「情婦」のようなサスペンスが良いなと思っているが・・・・・。