今年も正月早々、古い映画ばかり見ている。
ジョン・スタージェス監督や
プレストン・スタージェス監督の作品を中心に
市川雷蔵さんの映画や、「真昼の決斗」&「テキサスの五人の仲間」と
面白く、楽しい作品ばかりです。
昨日見た「初春狸御殿」。1959年の作品。
監督・脚本は木村恵吾。狸御殿シリーズは全てこの監督さん。
何とも奇妙なミュージカル時代劇バラエティ作品。
市川雷蔵、勝新太郎、若尾文子・・・。大映オールスター総出演。
いくら日本映画黄金時代とは言え、こんな作品を真面目な顔して
作ったことに驚きます。しかもこれある程度ヒットしているんです。
今、見ると本当に不思議な気がします。
コメディ時代劇なんですが、歌も踊りもあって、
まさに宝塚歌劇そのものです。
呆気にとられたり、大笑いしたり、なんだかんだ言いながら
結構楽しみました。大映という会社は本当に変な所でした。
大スターにこんな事やらせるのは大映しかありません。
いつだったか勝新太郎さんが「あれは苦手だった」と
しみじみと言っていました。こちらは、そらそうでしょうと思っただけ。
今日の新聞で福本清三さんの訃報が伝えられた。
東映の斬られ役一筋に歩まれた方でした。
ある女性が、映画を見る度に切られる彼の事が気になり
調べていくうちに、その事がマスコミに知れ渡り
福本さんが一躍脚光を浴びた。
会社が違っていたので、お話する機会はあまりなかったが
狭い太秦界隈の事、時々、喫茶店でお見かけする事があった。
シャイな方で、ベラベラと喋ることはなかったが
4っつ違いと、年も近かった事もあり
おまけに田舎育ちという事もあり、何度かはお話する事があった。
「食えねーよなあ~~」いつも最後はこのセリフで終わっていた。
「仁義なき戦い」のロケを見物していた時に
お会いしたのが最後だった。もう一度、昔話を聞かせて欲しかった。
77歳ーまだいけまっせー福本さん!残念でなりません。
ご冥福をお祈りいたします。
芸能界、スポーツ界とコロナの感染が止まらない。
誰の言う事が正しいのか、もう誰にも分からない。
間違っても、認知症ではないかと思える総理大臣や
狸メイクの言葉遊びのおばさんの言う事は、
とてもじゃないが、聞いてられないし、信じられない。
学者の言う事も、どれだけシャッフルしても、良く分からない。
もうこうなれば、年寄りは人に逢わない事です。
感染が落ち着くまで、それで行こうと思っています。