「エヴェレスト征服」&「砂漠は生きている」 | B級おもしろ映画館

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なによりも面白い映画が大好きなオジサンのブログです

☆ 「エヴェレスト征服」    1953年   78分  イギリス

 

☆ 「砂漠は生きている」   1954年   70分   アメリカ

 

二本ともドキュメンタリー映画の傑作です。

鳴門東映と云う映画館で、何歳だったかは記憶していないが

小学生の時に団体鑑賞で見に行きました。

キャパ200位の田舎の映画館に、3学年くらいが同時に見たと思う。

100人を超える人数で、学校からバスを連ねて行ったと思うが

その記憶は殆どない。

「砂漠は生きている」の、弱肉強食の砂漠の生態に

驚いた事だけは覚えている。

 

DVDの整理をしていたらこの二本が出て来たので

今日の昼間にノンビリ鑑賞。

 

「エヴェレスト征服」 1953年5月、イギリスの登山隊が世界最高峰の

エヴェレストに挑み、隊員のヒラリーとシェルパのテンシンが

登頂に成功する。登山家でドキュメンタリー映画の作家である

トーマス・ストバードが同行して撮影、頂上の付近は登山家の

ジョージ・ロウが撮影したドキュメンタリー映画。

16ミリフィルムで撮影した物を35ミリにブロー・アップして劇場公開。

カラー撮影された画面のザラツキはその為。

こちらはDVDが販売されている。

世界最高峰の360度の大パノラマは今見ても素晴らしい。

登頂までの過程も、見た事のない自然の驚異に感動してしまう。

今や年間多くの人が登頂出来る山になってしまったが 

初めての事は全てが新鮮で素晴らしい!

 

「砂漠は生きている」 W・ディズニーの自然の驚異ドキュメンタリーの

一つで、その撮影技術の見事さに世界中で大ヒットした。

アメリカ西部の砂漠地帯に長期間の撮影の末に完成した

ドキュメンタリー映画です。

砂漠がどうやって形成されていったのかに始まり

豪雨や大洪水の模様が丹念に映し出される。

こういった大自然の営みの部分は、今見ても非常に面白い。

問題は奇妙な動物や植物の生態を紹介する部分。

今やそれがヤラセや、事実と違う編集によって

映画がつくられた事は事実として認められてしまった。

偉大なW・ディズニーの唯一の汚点になってしまったのが

残念でならない。

昔のVHSビデオをDVDに焼き直したソフトなので

画質も音質も良好とは云えるものではないが

当時の撮影技術を知る上でも貴重な作品だと思う。

良い部分も負の部分も含めて、

ドキュメンタリー映画はこの映画から始まったと思う。

 

懐かし過ぎる二本のドキュメンタリー映画。

子供の頃を想い出しながらの2時間30分でした。

 

この所の深夜は、猫たちに邪魔されながらも

スペイン・サッカーを楽しんでいる。

コロナ対策で試合中の前半、後半の二回あるクーリング・ブレイク。

暑さ対策も含めての給水タイムであるが、これが微妙に試合に

反映されていて、何とも面白い結果につながっている。

30分経ったところでの休憩が、残りの15分で局面がガラリと変わる

事もある。あと約10試合、この時間も見どころの一つになって来た。