快晴。気温も高く過ごしやすい一日。
山は新緑、この地方では一年で一番気持の良い季節です。
今年はコロナのせいで、そうは浮ついた気分になれないの残念です。
かって二匹の猫の部屋だった6畳の部屋が、
今は何も使っていなくて、物置のようになっている。
一時期、妻が絵を描く部屋に使っていたが
寒いという事で、私の本とDVDが雑然と置かれている。
この部屋、小さなクローゼットのような物が付いている。
冬物のコートなどがしまってあるが、今は殆ど着ていない。
思い切って要らないコート類を捨てることにした。
大きなゴミ袋2つ分を捨てることにする。
見たこともないコートが出て来たりで、若い頃は無駄な買い物も
していたと呆れている。見た目も大分スッキリしたので一応は満足。
午後は木下恵介監督の「楢山節考」と「今年の恋」を見る。
「楢山節考」(1958年)
信州の姨捨伝説にのこる民話を題材にした深沢七郎の原作。
貧困から労働力を失った老母を山奥に捨てる。
この行為が人道上許されるべきものでない事は
普通の道徳観のある人なら百も承知の事である。
それでもなお、人間に対する人間の愛情が何らかの形で
呼び覚まされなければならないと考えた木下監督は
敢えてこの難問に挑戦していった。
それは見事な芸術性を備えた作品として成功をおさめた。
歌舞伎の様式を取り入れ、オールセットで撮影。
オーバーラップの代わりに歌舞伎の手法を用いて
垂れ幕を上げたり、下ろしたりした。
色彩の変化も、照明やライトを用いている。
画面の変化もスタジオ内に、30数メートルの移動用レールが
ひかれていて、カメラは思う存分に動いている。
音楽は全て和楽を用いて、日本の伝統を忘れていない。
この画期的な映像は、日本だけでなく世界おも唸らせた。
田中絹代さんの鬼気迫る名演技は、
今DVDで見ても凄まじい物がある。
日本映画が世界に誇れる傑作の一つでしょう。
もう一本の「今年の恋」。
1962年の正月映画。岡田茉莉子さん主演のラブ・コメディ。
只々、楽しく見る事の出来る作品です。
木下監督はこうしたお気楽なコメディも何作かある。
1960年の正月映画 「春の夢」
1963年には「歌え若人達」などの作品もある。
実験的な野心作にも挑戦し、お気楽なコメディも作る事の出来る
本当に多彩すぎる監督でした。
今日はついでに衣替えもしてしまった。
早過ぎると思うが、断捨離ついでに身も心も軽くしたかった。
シャープのマスク、30数度目に入る事に成功。
後は抽選の結果を待つだけ。
マスク一つに何でこんな苦労しなければならないのか!
タブレットを握りしめている手が震える程、腹が立ってきた。
たった2枚のアベノマスクも、何となくキナ臭い。
あれほど拘る以上何かあると思っていたら、
利権絡みで毎度お馴染みの商社やら、何やらで
役者は揃ったようです。こんな時でも私利私欲が優先する
今の政府って何なんでしょう。
腹が立つより呆れかえっています。