1 「荒野の決闘」 モニュメントバレーの景観が、今もカラーで蘇る。
青い空も、白い雲も確かに色が見える。
2 「第三の男」 映画技法の総てが凝縮されている。
明かりに浮かぶハリーの顔が忘れられません。
3 「市民ケーン」 若き才能が集まった傑作。
編集(ロバート・ワイズ)の見事な事。
4 「天井桟敷の人々」 フランス映画人がナチに挑んだ名作。
絵画を見る様な素晴らしさが胸に残る。
5 「ハスラー」 モノクロ・スコープの横長の画面が新鮮だった。
6 「ラスト・ショー」 映画館のスクリーンに映し出される「赤い河」
映し出されるモノクロの風景が哀しい。
7 「史上最大の作戦」 モノクロ戦争映画の最高傑作。
戦争を俯瞰で描いた唯一の作品。
8 「カサブランカ」 ボギーもバーグマンもモノクロがお似合い。
全てが美しい最高のラブ・ロマンス。
9 「サイコ」 モノクロで描かれた最高のショック・スリラー。
ヒッチ先生のあらゆるテクニックが凝縮。
10 「大いなる幻影」 映画芸術の最高峰!史上最高の反戦映画。
次点 「ハムレット」 R・オリビエの最高傑作。
「姿三四郎」から「赤ひげ」までの黒澤作品。
思い付くまま並べてみたら、普通の名作ベスト・10になってしまった。
上記以外にもモノクロの素晴らしい作品は、本当に沢山ある。
W・ワイラーの「嵐が丘」、ヒッチコックの「レベッカ」
J・ダッシンの「裸の町」など素晴らしい作品ばかりです。
100本選んでも足りない位でしょう。
本当はモノクロ・スタンダードのみにしようかと思ったが
それだと大好きな「ハスラー」を入れることが出来ないので
こういう形にしてしまいました。
映画は、カラー、大型化が進んで、今やモノクロは殆どありません。
カラーの美しさは今や当然の事となっていますが
私にはモノクロの美しさも捨てがたい物があります。
スクリーンで見る事はもう出来なくなりつつありますが
テレビのモニターの大型化のお陰で、原形に近い形で見る事が
出来るので、こちらは有り難く思っている。
今日は春を通りこえて、初夏の陽気になった。
老人には有り難い季節の到来です。