☆ 落語 ☆
立川談志 「居残り佐平治」 (WOWOW)
春風亭一之輔 「普段の袴」 「富久」 (TBSチャンネル)
☆ 講談
神田松之亟 「堀部安兵衛」 (3席) (時代劇専門チャンネル)
録画しておいた番組をまとめて見た。
談志師匠の「居残り佐平治」
晩年になってからの高座だけに、さすがに昔のパワーはない。
この人の晩年の高座は自身を客観視する傾向が強く
落語家というより評論家が演じているように感じられた。
師匠の「居残り佐平治」や「らくだ」のような演目は好きな方なのだが
年令と共に滑舌がわるくなるという、落語家の宿命みたいなものが
気になって仕方がなかった。
「居残り佐平治」という落語の持つ面白さで、
最後まで楽しく聴く事は出来た。
春風亭一之輔さん。
「年末毒炎会・2019」というTBSチャンネル恒例の独演会。
深川江戸資料館という、キャパ300ほどのホールでの高座は
落語にはピッタリでいつもながら気持の良い高座でした。
「普段の袴」と「富久」というお馴染みの話が
この人独特の語り口で、相変わらず普通以上の笑いの渦。
落語のバカ話の楽しさを存分に楽しませてくれました。
神田松之亟さん
面白い!凄い!との噂は聞いていたが
講談そのもは一度も聴いた事はなかった。
今回は、昨年の大阪・松竹座でのもの。
キャパ1000を超す大劇場での講談の独演会。
どんなものになるのか楽しみだったが、いやあ面白かった。
最初に講談とは別れであるとはなし、その説明の巧みさに唸らされた
演目は「堀部安兵衛」の3席。
笑いあり、涙ありの大熱演。久々に講談の面白さを堪能出来ました。
子供の頃、テレビがまだなかった時代。
親たちがラジオで聞いていたのは、落語、浪曲、講談だった。
大人になって東京の寄席に行くようになった時は
落語が中心で、講談はあまり行かなくなっていた。
落語はすぐに夢中になったが、講談はあまり聴く事はなかった。
浪曲は生で聴く事は殆どなかった。
浪曲の面白さを知ったのは、30歳を超えてからだった。
それ以来だから、講談を真剣に聞いたのは50年ぶりくらいです。
神田松之亟さん、切符がとれない程の人気だそうだが
それも分かる気がします。大劇場を満杯にする人気は
実力あっての物だと思います。
日本の寄席の芸の凄さを実感しました。
これだけ見るのに4時間半ほどかかったが
どの高座も面白く、あっという間に終わってしまった。
たまにはこういうのも良いものです。
今日は隣の市に行って、車のガソリン補給。
ついでにブラブラ散歩。DVDの中古屋さんで「熱い賭」を購入。
250円也。以前からもう一度見たかったので楽しみです。
和食のランチ。煮魚、フライ、刺身など10品ほどがちんまりと盛られた
プレートは、見た目も美しく、美味しくいただきました。
寄席芸を堪能したので、今日からはクラシックな映画に戻ります。