映画の日に見た「風と共に去りぬ」 | B級おもしろ映画館

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もう12月になってしまった。

12月1日は映画の日。

映画産業に対して功労のあった人を表彰する日。

昔は結構盛大に行われていた。

今は何の感慨もない12月1日だが、

この日は何故だかクラシックな映画を見るようになっている。

オールタイム・ベストテンに入る様な映画を見るようにしている。

今日選んだのは「風と共に去りぬ」

上映時間222分。かって「世界中のどこかで必ず上映だれている」と

まで言われた映画の中の映画。

日本で初めて公開されたのは1952年9月4日。場所は東京・有楽座

当時ロードショウ料金が80円だった時、

この映画の入場料は、300、500、600円で完全入れ替え指定席。

私が初めて劇場で見たのは多分、最初のリバイバル公開の時。

その後、メトロ・スコープに拡大されたバージョン、

70ミリに拡大されたバージョンも含めて、公開されるたびに見に行った壮大なメロドラマとして有名なこの映画も

初めてメトロ・スコープに拡大された時には、ポスターの惹句には

「敗戦の荒廃は、一夜にして富豪をたたきだし、度胸の男がのし歩く」

とあって、クラーク・ゲーブルのを前面に出している。

様々な伝説や逸話があり、それが映画黄金時代の凄さを

物語って、今に伝えられている。

今回ブルーレイで222分をじっくり楽しんだ。

何度見てもタイトルの凄さに圧倒される。

南部の空に続いて、地平線の彼方まで拡がる綿花畑、

そこに「GONE WITH THE WIND」と、巨大な白い文字が

右から左に流れ、地の底から湧き上がる様なマックス・スタイナーの

壮大なタラのテーマがながされる。

この映画の全てがこのタイトルで決定づけられたように思える。

ラストの、どうすれば良いのと泣きすがるスカーレットに

勝手にしろと言い放って去って行くバトラー。

それに続いて「明日は明日の風が吹く」と呟くスカーレット。

ヒロインとヒーロー共に素晴らしいが、史上最高の腐れ縁映画とも

呼ばれたこの映画は、最後まで飽きることなく見る事が出来る。

テクニカラーの素晴らしさは、今も色褪せる事はなく

この壮大な映画を、シンガポールやタイ、上海などの戦地や

終戦前の日本国内で見た人達は、色彩の素晴らしさに息を呑み

この国に勝てるわけがないと思ったと言う話が今に伝わっている。

今更、この映画の内容を話しても仕方がない程の映画です。

その面白さは、どんな映画も太刀打ちできない程でしょう。

映画100年の流れの中で、最高の映画の一つです。

 

今日は年末恒例の町内会の餅つき大会だったが

見事に忘れていて、餅を食べる事が出来ませんでした。

残念な出来事でした。