「アンツィオ大作戦」監督の思いは・・・。 | B級おもしろ映画館

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「アンツィオ大作戦」   1968年   112分

 監督・エドワード・ドミトリク、製作・ディノ・デ・ラウレンティス

 出演・ロバート・ミッチャム、ピーター・フォーク、ロバート・ライアン

 

エドワード・ドミトリクは、「十字砲火」(1947年)で

アカデミー賞の監督賞と作品賞にノミネートされた。

その後、赤狩りでアメリカを追われヨーロッパへ渡る。

1950年に議会侮辱罪で有罪になり、半年の間刑務所に入る。

「ケイン号の叛乱」 「若き獅子たち」と、軍隊批判の佳作を発表。

西部劇、戦争映画と多くの作品を、コンスタントに撮り続けた。

その間、赤狩りに関しては殆ど何も語っていない。

イタリアの名プロデューサー、ラウレンティスに請われて

「アンツィオ大作戦」を監督する。

第二次世界大戦の米英軍のアンツィオ上陸を描いた作品。

従軍記者ロバート・ミッチャムの目を通しての戦争映画。

ドイツ軍が退却した事を知らずに上陸後は

ローマへの進撃をしないで、アンツィオに留まる事を

米英軍の上層部は選択する。

ローマへの道を調べたR・ミッチャムは、誰もいない事を進言するが

聞く耳を持たない将軍たちは、一切無視してしまう。

その間にドイツ軍は兵力を整え、大軍で包囲してしまう。

待ち受けるドイツ軍に向かって行った米英軍は全滅してしまう。

無線で将軍たちに対して、怒り狂うR・ミッチャムの姿が印象的。

R・ミッチャムを含めて7名だけが残って、退却しか道がない。

前にドイツ軍の火炎放射器、後ろは地雷原。

ここはユーモラスなサスペンスもあって面白い。

一人、一人と倒されて最後は三人だけになってしまう。

7名の中の一人、ベテラン伍長役のピーター・フォークも

殺されてしまう。ピーター・フォークが素晴らしい。

コメディ演技ではなく、シリアスな役もこなせる貴重な脇役。

彼が出ていなければ、退屈な戦争アクションになっていたと思う。

派手なドンパチは多くないが、戦争への批判もあって

ドミトリク監督の思いは描かれている。

DVDで見直して見たが、単なるプログラム・ピクチャーではない。

私は好きな部類の映画の一つです。

1963年公開の映画を集中して見ているが

息抜きがてら他の映画も見ています。

 

午前中に30度近く気温が跳ね上がって、猛烈に暑い!

妻の誕生月で、日帰り温泉が無料という事で行って来た。

快晴のお陰で、雪が残る御嶽山や中央アルプスの

大パノラマが楽しめた。

平日という事で温泉はガラガラ。

ゆっくりと湯船で手足を伸ばすことが出来た。

帰りはいつものラーメン屋で、汗をかきながらラーメンを

美味しくいただいてきました。