「黄色いロールスロイス」全てがゴージャス! | B級おもしろ映画館

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「黄色いロールスロイス」   1964年  122分

   監督・アンソニー・アスキス

   出演・レックス・ハリスン、ジャンヌ・モロー

       シャーリー・マクレーン、アラン・ドロン、ジョージ・C・スコット

      イングリッド・バーグマン、オマー・シャリフ

 

一台のロールスロイスをめぐって3つの物語が

超贅沢なキャストで描かれる。MGMがイギリスで製作。

最初は1930年代のロンドン。国務大臣のレックス・ハリスンが

妻ジャンヌ・モローにプレゼントするために

黄色いロールスロイスを購入する。

この妻がロールスロイスを使って浮気。その現場を見たR・ハリスン。

帰りのロールスロイスの中での二人の会話が切ない。

別れない事を暗示して終わるが、ハリスン旦那の胸中や・・・・・・。

 

次の物語はイタリア。少々古くなった黄色いロールスロイスを購入

したのはマフィアのギャング。アメリカで知り合い、

婚約したシャーリー・マクレーンを連れてのイタリア観光。

いやいや観光していたS・マクレーン、

観光地で観光客に写真を売りつけているチンピラの

アラン・ドロンに恋をする。ギャングがアメリカに用が出来、留守の間に

ドロンと恋に落ちる。これまたロールスロイスが密会の場所となる。

こちらも火遊びに終わり、泣く泣く元のさやに収まる。

 

三番目は、アメリカの上流婦人の手に渡ったロールスロイス。

彼女はこの車で闘士を動乱のユーゴへ送り、

負傷者を救出したりする。最後はこの車をアメリカへ持ち帰る。

上流婦人はイングリッド・バーグマン、闘士はオマー・シャリフ。

 

最初のエピソードの、ディナー・パーティや競馬場のシーンの

正装した男女の贅沢な美しさ。豪華絢爛とはこの事です。

二番目のイタリアの名所観光の絶景の数々の美しい事。

次のイングリッド・バーグマンの美しい事。

ファッション担当はお馴染みイーディス・ヘッド。

一つ一つのエピソードは特別な物はないが

優雅さに彩られた物語は、ゆったりとしたテンポで語られ

高級車ロールスロイスの乗りごごちを味わう事が出来るようです。

 

アンソニー・アスキス・監督、

この映画の前年に監督した「予期せぬ出来事」も面白かった。

たまにはこんな映画も良いものです。

DVDで見てもパナビジョン・メトロ・カラーの美しい、美しい映画です。

 

冬に逆戻りした気温にふるっています。

最高気温は7度くらい。雨と風もあって体感気温はもっと低い。

猫たちも窓の外を眺めながら、久し振りの雨に興味津々。

暖かい豚汁の夕飯が、気持をホッとさせてくれました。

 

明日は雨が上がっていたら、名古屋に映画でもと思っている。