「結婚五年目」 1942年 90分
監督・脚本・プレストン・スタージェス
出演・クローデット・コルベール、ジョエル・マクリ-
「何なんだ!この映画」 何度見てもこう思ってしまう。
最後にこの映画のオチまで書いてあります。ご注意ください。
スタージェスの才気弾けるパワフル・コメディ。不条理で目まぐるしい開幕から息もつかせぬギャグのつるべ撃ちで、発明家夫婦の離婚の危機をにぎやかに描く。“空中飛行場”という実現の可能性のなさそうな計画にうつつをぬかす夫(J・マクリー)にそれでもぞっこんの妻(C・コルベール)だったが、出ようとしていたアパートを見に来た老人に気に入られ、恵まれた金に夫からあらぬ疑いを受け激怒。部屋を飛び出しフロリダ行き特急の乗客となる。そこでウズラ撃ちへ行く一行と出会い大騒動の後、全米指折りの富豪に見初められ、彼のヨットで彼の姉の待つ高級保養地パームビーチへ。だが、そこには既に夫が先廻りしていて、とんだ四角関係が出来上がる。どうせハッピーエンドなんだからと開き直った様なラストが“凄い”の一言に尽きる!(ALLシネマ)
ストーリーは以上のようなものだが、ストーリーなんかどうでもいい。
タイトル・シーンからして訳が分からない。
縛られた女がドアをぶち破るは、それを見たメイドはひっくり返る。
男は殴られそうになるは、これは一体何?と言いたくなる。
その後に結婚式の場面。「果たしてこれは幸せなの」とか
「この結婚続くの?」などの字幕の後に、五年経った字幕が出る。
生活力ゼロの夫のせいで、アパートを追い出されそうになっている所に、アパートの次の借り手の耳の不自由な変な爺さんが登場。
困っているのなら使いなさいとお金をくれる。
理由も何も無い。この爺さん、もう一度出てきて今度は夫のほうにも
お金を渡す。この辺りで見ている方がおかしくなる。
何なんだこの爺さん!これだけで二度と映画に現れない。
テキサスのソーセージ王とだけしか分からない。
フロリダ行きの駅の場面もスピーディで、あれよあれよの展開。
汽車に乗ってからのばか騒ぎは少々しつこくて、首をかしげたくなるが
二段ベッドの上と下での、一文無しの女と大富豪のやり取りが
何ともおかしい。女と大富豪がフロリダに到着。先回りした女の旦那と
大富豪の妹が登場してのゴチャゴチャした関係が始まる。
途中クローデット・コルベールが「最後まで見ればわかるわよ」と
叫ぶシーンがあったりのやりたい放題。
セリフもキャグも粋なもので、堪らなく可笑しい。
ラストは、一文無しの女と男が共に双子で、そっくりな女と男が
もう一組みあって、こちらは大富豪とその妹と結ばれ
お金が入った一文無しの男と女の3組で結婚式が行われる。
見事なハッピー・エンドで、最初のタイトルのシーンのドタバタが
やっと判明する。大笑いから、クスクス笑いまであらゆる笑いが
楽しめます。愉快で痛快な最高に楽しめる作品です。
この映画のDVDが、クラシック映画やコメディの棚になく
一階の大きなモニターでいつでも見る事が出来るように
パソコンの横のラックにしまってあった。
何でも忘れてしまう年令になっている事を痛感してしまった。
猫たちの事があって行けなかった、
日帰り温泉に本当に久し振りに行って来た。
あいにくの雨模様だったが、気持よくリフレッシュしてきました。