「飛べ!フェニックス」R・オルドリッチの痛快作! | B級おもしろ映画館

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「飛べ!フェニックス」   1965年  145分

  製作・監督・ロバート・オルドリッチ

  出演・ジェームズ・スチュワート、リチャード・アッテンボロー

      ハーディ・クルーガー、アーネスト・ボーグナイン

 

場所は北アフリカの砂漠地帯。

ジェームズ・スチュワート機長の双発飛行機が

通信士R・アッテンボローのミスで、砂漠の真ん中に不時着する。

無線は壊れて通じないし、砂漠を歩いて行くのは無理。

絶体絶命の大ピンチ。その時、飛行機の設計技師だと言う

H・クルーガーが双発の飛行機を単発に改造して

全員で飛行機の翼にしがみついて、

飛んで行けば助かる可能性があると提案する。

乗組員、乗客全員で作業を開始する。

さあ完成という時に、アラブの一隊が出現。

交渉に行った2人が惨殺されてしまう。

一刻の猶予もない状況に、改造飛行機は飛び立ち無事生還する。

H・クルーガーの飛行機の設計師が実はモデル機(オモチャ)の

設計士だった事が判明し糾弾されるが、

理屈は同じだと言い張る場面など、適度なユーモアもあり

145分が飽きる事はない。

男臭い映画を撮らせばナンバー・ワンのR・オルドリッチ監督。

単純なアイデアを、何とも面白い作品に仕上げる所はさすがです。

曲者俳優を集めた上に、真面目そうなJ・スチュワートと

R・アッテンボローを、チョットひねった役にするなど

ストーリーに幅を持たせ、緊迫感の盛り上げにも成功している。

ほぼ男しか出てこない、汗に匂いがしそうな映画です。

あまりの面白さに名画座や三番館を追っかけて見ていました。

DVDで見直して見たが、やはり面白かった。

「派手な爆破や、大げさなCGが無くっても

映画の面白さはそんな所じゃないんだよ」という

オルドリッチの声が聞こえてきそうです。

大きなスクリーンで、もう一度見たいと思う。

 

嵐が活動休止とか。

ジャニーズ系の連中の動向や作品に、何の興味もない爺イですが

これから2年近くも、いまや大流行の「引退ビジネス」が

続くのかと思うとゾッとする。

引退、解散は黙って静かにやって下さい。

地上波のテレビは、ますます見なくなりそうです。

 

毎日毎日、寒い寒いを連呼している。

春よ来い、早く来いと、空をみやげて祈っている。