「いそしぎ」 1965年 119分
監督・ヴィンセント・ミネリ、撮影・ミルトン・クラスナー
出演・リチャード・バートン、エリザベス・テイラー
エヴァ・マリー・セイント、チャールズ・ブロンソン
タイトル・バックに描かれる墨絵を思わせる、青くくすんだ風景が
素晴らしい。カルフォルニアのビッグ・サー付近の海と断崖との事だが
胸に沁みる美しさに陶然となる。
ミルトン・クラスナーの撮影の素晴らしさは見事です。
この映画、良いのはこれだけ。後は聖職者で学長で奥さんもいる
R・バートンと、自由人であろうとするE・テイラーの
ラブ・ロマンスが描かれるだけ。
チャールズ・ブロンソンが彫刻家と言う珍しい役を
神妙に演じている。
監督のヴィンセント・ミネリも、主演二人の実生活での夫婦ぶりを
そのまま映画にしたような感じのシナリオに、打つ手なしの状態。
見ている方が、またですか?と恥ずかしくなるような共演です。
この二人の共演作は6作もある。
「予期せぬ出来事」 1963年
「クレオパトラ」 1963年
「いそしぎ」 1965年
「バージニア・ウルフなんかこわくない」 1966年
「じゃじゃ馬ならし」 1967年
「危険な旅路」 1967年
この他にも「イグアナの夜」では、予告編だけE・テイラーが出演。
C・ブロンソン夫婦の様にアクション・映画ばかりの夫婦共演ではないので、俳優として尊敬しあっていての共演なので
そんなにとやかく言う必要はないのかも知れない。
「バージニア・・・・・・」での壮絶なバトルは凄まじく、
のこ間違いなく映画史に残る素晴らしさではある。
こんな映画もありました。もうこの二人もいないのかと思うと
寂しくなります。
この所、毎日の様に映画人が亡くなっている。
新聞を見るのが怖くなって来る。
仕方のない事だが切なく寂しく、哀しい思いです。
一週間前に、歩く事も出来なくなっていた21歳のメイちゃんが
何とか回復、元気になって来た。19歳黒猫モナちゃんも
目が不自由ながら、こちらも元気回復。少し安心している。
21歳のメイ様は、茶トラのメスと言う珍しい猫です。
こう言った希少猫は長生きしないと言われているが
彼女はそんな事は物ともせずに頑張っています。
車に乗るのが苦手で、生まれてから病院には二度ほどしか
行っていません。ここ18年は家から一歩も出ていません。
薬も飲んだ事もなく、ここまで生きてきました。
よく食べ、よくケンカし、よく寝ている事が健康の秘訣でしょうか?
今や、私とどちらが生き残るか競争しているような感じです。
久し振りに雨音が聞こえてきます。
カラカラに乾燥していた空気が、少しは潤いそうです。