ミステリー映画・ベスト・テン | B級おもしろ映画館

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古い映画や映画館をこよなく愛し
なによりも面白い映画が大好きなオジサンのブログです

1位 「マダムと泥棒」1955年 監督・アレクサンダー・マッケンドリック

    アレック・ギネス、ピーター・セラーズなど曲者出演者に混じって

   全くの素人ケティ・ジョンソンお婆ちゃんが、全員をくってしまった。

   日本公開の殆ど無いイーリング・コメディの最高傑作。

 

2位 「第三の男」  1949年  監督・キャロル・リード

    映画の教科書。グレアム・グリーンの脚本を、光と影の芸術に

    まで高めたリード監督の鮮やかな手腕。

    暗闇に浮かぶオーソン・ウェルズ。真っすぐ前を見つめて歩く

    アリダ・ヴァリ。全編に流れるアントン・カラスのツィターの旋律。

    

3位 「太陽がいっぱい」   1960年  監督・ルネ・クレマン

    ニーノ・ロータの音楽と南仏の強烈な太陽をカメラに収めた

    アンリ・ドカエ。モーリス・ロネの上手い事。それらを遥かに

    上回る強烈な印象を焼き付けたアラン・ドロン。

    ルネ・クレマンの流れる様なリズムが、この犯罪を美しい悲劇に

    昇華させた。名作です。

 

4位 「探偵(スルース)」  1972年 監督・ジョセフ・L・マンキウイッツ

    ローレンス・オリヴィエ、マイケル・ケインの二人だけの濃密な

    ドラマを、完璧に映像化したマンキウイッツ、完璧でした。

 

5位 「死刑台のエレベーター」  1957年  監督・ルイ・マル

    モーリス・ロネ、ジャンヌ・モローが企んだ完全犯罪。

    それを追うリノ・バンチュラ。全編に流れるマイルス・デイヴィス

    の今や神話となった即興でつけたジャズ。面白い映画です。

 

6位 「マルタの鷹」     1941年  監督・ジョン・ヒューストン

    ジョン・ヒューストンの監督デビュー作で、彼の最高傑作。

    B級・悪役イメージのハンフリー・ボガートが、この映画で

    タフでハード・ボイルドの男に見事に変身、大スターの道へ。

 

7位 「シャレード」   1963年   監督・スタンリー・ドーネン

    オードリー・ヘップバーン、音楽・ヘンリー・マンシーニ

    衣装・ジヴァンシー、この三人で充分なのに

    ケイリー・グラントはじめ男優人も大活躍。思いがけないお金の

    在り処など最後まで楽しめた。

 

8位 「サイコ」   1960年   監督・アルフレッド・ヒッチコック

    オープニングのジャネット・リーの白いブラジャー、

    ラストのあっと驚くショック・シーンまで、ヒッチコック・タッチの

    素晴らしさ。バーナード・ハーマンの音楽がサスペンス効果を

    高めていく。ソウル・バスの貢献も見逃せない。

 

9位 「スティング」   1973年   ジョージ・ロイ・ヒル

    ポール・ニューマン、ロバート・レッドフォードのコンビに

    早過ぎた天才ジョージ・ロイ・ヒルが組んでのスリリングな作品。

    何度見ても、エッ、アレ?が連発される。

    ワクワクが心地良い見事な映画です。

 

10位 「テキサスの五人の仲間」   1965年  フィルダー・クック

     厳密にはミステリーの範疇に入らないかもしれないが

     この面白さは超一級間違いなし。

     曲者揃いの出演者と名優たちが思う存分力を発揮。

     物語が一段落してからが、さらに面白い、思わず膝を打つ

     展開が待っている。これぞ映画です!

 

10本選んで見たが、またまた自己嫌悪に陥ってしまった。

あれもこれも選んでいない!10本なんてやはり無理でした。

「寒い国から帰ったスパイ」「針の眼」「動く標的」「薔薇の名前」

そして「オリエント急行殺人事件」・・・・・・・・・。

ハラハラ、ドキドキを、ワクワクしながら待っている時が

一番幸せな楽しい時間かもしれない。

 

今日、庭の少しだけある木々が、職人の手によって綺麗になった。

ついでとばかりに夫婦二人で、ホッタラカシニしていた雑草を

綺麗にした。一年一度だけ我が家の小さな庭が綺麗に甦った。

さすがに気持ちが良い。シャワーを浴びて今日は何の嫌悪感もなしに

昼寝が出来た。気持の良い一日でした。