「殺したい女」 1986年 95分
監督・ジム・エイブラハム、デヴィット・ズーカー、ジェリー・ズーカー
出演・ダニー・デヴィート、ベット・ミドラー、ヘレン・スレーター
事業家のダニー・デヴィートが、財産目当てで、気が強く
デブのベット・ミドラーと結婚するが、愛人が出来て邪魔になってくる。
そんな時、ベッド・ミドラーが誘拐される。表面上は悲劇の夫を
演じるが、身代金などの要求は無視。警察どころかマスコミにも
事件を公表。早く殺して欲しくてたまらない。
誘拐した若い夫婦は犯罪には全くの素人で、結構ドジな二人組。
この二人、わがまま気ままなベッド・ミドラーを優遇して
地下の一室にテレビから、痩せるための色んな器具を用意する。
暇を持て余したミドラーさん、本気で体操をしまくって
二人組の妻の作る、ダイエット料理のお陰で、10キロも痩せる。
感激した彼女は二人組に協力して、ダニー・デヴィートの個人財産を
巻き上げようと一大作戦を開始する。
これに、ダニー・デヴィートの愛人が、アホな情夫と組んで
脅迫しようとするが、相手を間違えて警察署長の変態スキャンダルを
撮影してしまう。電話をかけられた署長さんが、さあ大変!
これに、愛人のいる事がマスコミにバレた事で
捜査関係の連中も投げやりになってしまう。
この事件の最中に異常な殺人鬼も登場。
幾つかの、あれやこれやが重なってのテンヤワンヤのクライマックス。
結果はベッド・ミドラーのトリオが、鮮やかな勝利。
220万ドルと、宝石から時計迄ダニー・デヴィートの全財産を
頂いてしまうと言うハッピー・エンド。
シチュエーション・コメディとしての発想は面白く、
映画の出来もそこそこ楽しく見る事が出来る。
三人の共同監督がどのようになっていたかは分からないが
演出の部分でもう少し、スッキリしていれば傑作になっていたかも?
残念ながらモタモタがあったりして、傑作まではならなかった。
ダニー・デヴィートとベッド・ミドラーの怪演を見ているだけでも
楽しい映画です。この頃、この手のアクション・コメディが
たくさん作られたが、この作品は良く出来ている方だと思う。
95分、普通に面白い映画です。
初めて見たのは名古屋の毎日地下劇場。
「ハスラー・2」との二本立てで、正月映画として公開された。
満員の映画館で見た事を思い出す。
この映画、ソフト化されていなくて
先日のNHK-BSで放送された。
NHKさん、こんな映画をたくさん放送してください。
JRの多治見駅に用があって出かけたら
駅前は、テレビ局のクルー達が沢山いた。
妻にインタビューしようとしたが、着替えるのが嫌でヨレヨレのTシャツ
短パン姿の部屋着のままの妻は、かたくなに拒否。
そりゃそうでしょう、夫が見ても無残な格好でした。
そんなやり取りの僅かな時間で、気温は一度上昇。
駅前のいつもの温度計は39度になっていた。
家に帰ってくると、エアコンの中の猫達も
長引く猛暑にウンザリしている様だった。