「ロイ・ビーン」 | B級おもしろ映画館

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「ロイ・ビーン」  1972年  124分

   監督 ・ ジョン・ヒューストン、脚本・ジョン・ミリアス

   音楽 ・ モーリス・ジャール、撮影・リチャード・ムーア

   出演 ・ ポール・ニューマン、エヴァ・ガードナー

         ジャクリーン・ビセット、アンソニー・パーキンス

         スティシー・キーチ、ネッド・ビューティー

         ヴィクトリア・プリンシバル、ジョン・ヒューストン

キャッチ・コピーに「10年に一度の傑作」とあったが

そのコピーよりも面白く、正に傑作!

ストーリーは、殺し屋判事として何度も映画に登場している

ロイ・ビーンの半生を描いている。監督のJ・ヒューストンはある時はユーモラスにクマと遊ぶファンタジックな場面や、「明日に向かって撃て」をパクったようなシーンも入れながら、派手なアクション・シーンも

てんこ盛りの大サービス。P・ニューマンが恥ずかしそうに

「テキサスの黄色いバラ」を歌うシーン。白髪の殺し屋S・キーチが

撃たれる所では、身体に大きな穴が開き、穴の向こうに西部の風景が

広がっている等の愉快なシーンもある。

一度は去って行ったP・ニューマンが、ラストに再び現れ、昔の仲間と共に、町を牛耳る悪人一味を町ごと葬り去る、痛快なアクション場面に

「西部では真実より伝説の方が優先される」と言う事を、

この映画でも思い知らされる。憧れのリリーがロイ・ビーンの記念館を

訪れるラスト・シーンは、何度見ても涙が滲んできます。

P・ニューマンやヴィクトリア・プリンシバル以外は、出演時間も短い

ゲスト出演みたいな感じだが、J・ビセット、エヴァ・ガードナーなど

本当に美しく、素敵です。

モーリス・ジャールもいつもの派手な音楽ではなく、落ち着いた楽曲で

渋い色調が暖かく感じられる撮影のR・ムーアと共に

この映画を盛り上げていた。

賞などには縁のない映画だが、J・ヒューストン晩年の傑作だと思う。

楽しいです。面白いです。是非ご覧あれと誰にでも言いたくなる

作品です。

 

今日は暖かくなると思っていたが、残念ながら曇り空。

気温も低く、どちらか言うと少々寒い!

明日こそ暖かくなってくれ!