本やDVDの整理をしていたら、昔の名画座のチラシが出てきた。
昔は名画座とか、二番館、三番館で、独自の番組案内を出していた。
1975年・1月14日~20日、浅草・東京クラブ
「ハタリ!」 「レマゲン鉄橋」 「チャップリンの独裁者」
1975年・1月14日~20日、自由が丘・武蔵野推理劇場
「三銃士」 「城の生活」
この頃は名古屋に住んでいたので、多分映画を見るためにだけ
東京まで出かけていたんだと思う。それにしてもこの頃の東京クラブの
番組編成は凄いとしか言いようがない。
同じ頃の、名古屋の映画館のチラシは無いかと探したらありました。
名宝シネマ、1月15日~24日
「野のユリ」 「禁じられた遊び」 「チャップリンの街の灯」
この三本立ても呆れるほどに凄い!
何の変哲もない、薄っぺらい紙に印刷されただけの番組案内だが
こうやって今、見かえしてみると感慨深い物がある。
見た映画に関して、何かを書き残しておくという様な事を
全くしなかった私だが、こんな形で残っているのかと思うと
ペラペラの一枚の紙が、何とも言えず愛おしくなる。
あと、渋谷全線座や、テアトル新宿のチラシも沢山出てきた。
「ウイークエンド・ラブ」や「伯爵夫人」をこの頃見ている。
あの頃、私はいったい何を考え、どんな生活を送っていたのか?
自分でも良く分からない。多分、精神構造は今とほとんど変わらない。
映画館で見ていたものが、家の中でDVDで見ている事が
違うだけのような気がする。30歳も70歳も変化なし、進歩無し。
馬鹿な人生なんだろうか?ここまで来たら変える必要もないので
このまま死ぬまで映画三昧で行きます!