「マダム・フローレンス・夢見るふたり」 2016年 111分
本人だけが気付いていない音痴という欠陥を、克服しないまま
あのカーネギー・ホールでコンサートを開き、驚いた事に大ホールを
満員にしてしまった女性と、その夫の物語。
女性をメリル・ストリーブ、その夫をヒュー・グラントが演じている。
毎度お馴染みのM・ストリーブの熱演は見事だが、
意外やヒュー・グラントが良い。ある事情で妻とは性的関係を持たず、
別の所に女性と暮らすと言う複雑な役柄を、妻の為に買収、ワイロお構いなしという所は、実に堂々と振る舞い、或る時はコミカルに演じていて、年齢による渋さも加わり、気持良く見る事が出来る。
感動の押し売りが流行の映画界だが、この映画はそこまでのあざとさはない。節度ある描写で、ラストもサッパリした物で
見た後は爽やかな気分になる事が出来る。
この話が事実だという事に驚いたが、最近の洋画に実話が多いのは
どうしてだろう?「黄金のアデーレ・名画の帰還」も実話であった。
映画オリジナルの作品が殆ど無いような気がする。
気の利いた脚本家がいないのか、オリジナルを映画にしようとする
製作者がいないのか、不思議でならない。
今、午後8時30分、外は雪です。道路に薄っすらと積もっています。
そんなには降らないとの予報だが、何となくもっと積もりそうな感じ。
気温も氷点下になっていて、非常に寒い。
明日は出かける予定はないが、積雪だけはNGです。
今日は夜更かしせずに寝ることにします。