50年代から70年代に、特殊撮影で大活躍したレイ・ハリーハウゼン。
彼のドキュメンタリーを2本続けて見た。
「猿人・ジョー・ヤング」 1949年
「シンドバッド・7回目の航海」 1958年
「SF巨大生物の島」 1961年
「アルゴ探検隊の大冒険」 1963年
「恐竜100万年」 1966年
「シンドバッド・黄金の航海」 1973年
彼が特殊撮影に関わった代表的な作品で、私が見たのは上記6本。
これ以外にも多くの作品を手掛けている。
アニメーションと言う言葉に響きを嫌がり
「ダイナメーション」とか「ダイナラマ」等の造語で、自分の作品を
宣伝もしている。ストップモーションと、ブルーバックの合成技術は
以後の映画人達に大きな影響を与えた。デジタルではなく
アナログの手作業に近い撮影方法は、気の遠くなるような時間を
要したと思う。
私が彼の映画を始めて見たのは、神戸の新劇会館で
「アルゴ探検隊の大冒険」だった。勿論3本立。他の二本は多分
西部劇だったと思うが、タイトルは記憶にない。
とにかくこの映画のインパクトが強烈過ぎた。
ガイコツと人間のチャンバラ・シーン。ぎこちない動きが何だか
リアルに思える不思議な体験だった。
ストーリー等は、神話を題材にしたファンタジー・アドベンチャーばかりで、さして目新しいものは殆どない。特殊撮影の面白さだけで
成り立っているような作品が殆どです。
この作品が一番好きだが、何故か劇場公開されなかった
「SF巨大生物の島」も楽しい映画です。南北戦争の捕虜の話が
何と無人島、それも巨大生物が生息しているわ、ネモ船長は
出てくるわと、賑やかなストーリーになる。こちらも面白い。
ドキュメンタリーによると、彼は特殊撮影の技術屋だけでなく
製作、原案、宣伝までこなしていた。CG全盛の今、こういう
アナログ感たっぷりの映画も、今見ると結構楽しい。
彼の映画は、未公開作品もあるが、ほとんどの作品がDVDで
出ている。レンタル店にもあるので、お勧めします。