監督 ・ シドニー・ポラック | B級おもしろ映画館

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なによりも面白い映画が大好きなオジサンのブログです

29 「いのちの紐」    1965年  98分  モノクロ

      出演 ・ シドニー・ポワティエ、アン・バンクロフト

30 「インディアン狩り」 1967年  102分

      出演 ・ バート・ランカスター、オシー・デイヴィス

31 「コンドル」      1975年  117分

      出演 ・ ロバート・レッドフォード、フェイ・ダナウェイ

テレビ出身、おまけにデビューがニュー・シネマ期と

私の嫌いな要素がある中で、J・フランケンハイマーと並んで

大好きな監督です。

「いのちの紐」自殺救護施設にかかってきた一本の電話。

自殺をしようとしたバンクロフト、その電話に対応するS・ポワティエ。

たったこれだけの設定で、サスペンス映画さながらの展開。

脚本は大御所スターリング・シリファント。さすがです、見事です。

一晩中電話で話しながら、お互いに顔を知らないため

気付かずにすれ違うラスト・シーンの鮮やかな事。

ビデオでしか見ていなのが残念でならない。


「インディアン狩り」バート・ランカスターの猟師が無学で

奴隷扱いの黒人オシー・デイビスが、学があって博識という

設定が愉快。始めは反撥しあうその二人のやり取りから

やがて友情が芽生え・・・。というよくある物語。

職人監督ポラックさん。そんな西部劇でもキチンと

面白い作品に仕上げて見せた。

主演男優二人が素晴らしい。


「コンドル」傑作です。大好きです。

「この映画でリアルなニューヨークを観客に見せたい。

但し、フレンチ・コネクションのような薄汚いリアリズムは要らない」

これは監督S・ポラックの言葉です。言葉通りこの映画の

ニューヨークは薄汚く汚れていない。

マックス・フォン・シドウが「これぞ殺し屋」という

完璧な殺し屋になっている。複雑なストーリーが少し

胃に持たれるが、非常に面白い映画です。


「ひとりぽっちの青春」「大反撃」「大いなる勇者」「追憶」

「トッツイー」「ボビー・デアフィールド」「スクープ・悪意の不在」

社会派ドラマ、メロ・ドラマ、西部劇、戦争映画、コメディと

何でもありの監督。昔風ではないけれど腕の良い職人監督です。

アカデミー賞にも縁があり、作品はどれもレベルの高い

面白い映画ばかりです。


今年も明日で終わり。早過ぎる時間に少々疲れています。

と言いながら今日からスペインサッカー。

どうやら今日も夜更かしです。