「質屋」 1964年 ・ 106分 モノクロ
監督 ・ シドニー・ルメット、 音楽 ・ クインシー・ジョーンズ
出演 ・ ロッド・スタイガー
ユダヤ人であるために、ナチによる迫害を受け
妻子を殺された、ポーランドの元大学教授が主人公。
今はニューヨークの片隅で質屋を営んでいる。
過去を引きずり、心を閉ざし、金のためだけに生きている。
全編ニューヨーク・ロケのリアル感は、クインシー・ジョーンズの
音楽と一体となって、ドラマを盛り上げる。
所々にフラッシュ・バックされる、収容所の映像が
当時の悲惨な状況を、見事に描き出す。
ロッド・スタイガーが凄い。この年、アカデミー賞にノミネートされた
だけあって、この映画を一人でせおっている。
ラストは一つの事件を機に、人間らしさを取り戻していく。
暗く、地味なドラマだが、このラスト・シーンで救われる。
若いときに見た時は、もっと観念的に捉えていた映画だが
今見ると、楽しくはないが、面白い映画だった。
かってのニューヨークの町並みや、風俗も興味深い。
始めて見たのは、記憶に間違いがなければ
京都スカラ座で「異邦人」との2本立てだった。
見終わって凄く疲れた事を思い出す。
昨日の男子、今日の女子、サッカーでイライラしっ放し。
点が取れない。決定力がない。チームとして機能していない。
結論、下手なだけです。サッカーが下手なんです。
男子は南アフリカ大会。女子は前回ワールド・カップの
ドイツ戦。そこがピークでそこからは悪くなるばかりです。
こうなるとバケモノみたいな、トンデモナイ選手の登場を
待つしかないようです。