またまたエホバの証人の方はWikipediaの改ざんはやめましょう。 | エホバの証人研究(ブログ)

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先回の記事「エホバの証人の方はWikipediaの改ざんはやめましょう。」から

時間がたちましたが、またまた改ざん発覚しました。

 

先日、「アルタクセルクセスの統治が協会の年代と同じになっている」と

報告を受けて確認してみました。

 

すると

 

 

https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%82%B91%E4%B8%96&diff=prev&oldid=48026738

なんと2013年の6月にアルタクセルクセス1世のWikipedia項目の

年数のところが「紀元前465年」から「紀元前475年」に変更されていました。

 

もう3年もそのままになっています。

 

これもエホバの証人が犯人です。

 

根拠となるを同時に追加しているのですが、

それは「様々な学者がフランス帝国学士院の文芸および碑文アカデミーに提出した論文集」となっています。

 

この文献のリンク先をクリックしても、何も出てくることはなく

実際、現代のどの歴史書にも載っていません。

 

調べてみるとエホバの証人の「洞察」の本にのみ、それが記載されていました。

 

ものみの塔聖書冊子協会発行「洞察」

「クセルクセスが死に,アルタクセルクセスが王座に就いた時に関して,M・ド・クトルガはこのように書きました。「ツキディデスの年代計算によると,クセルクセスが死んだのは西暦前475年の終わりごろであり,同じ歴史家によると,テミストクレスが小アジアに着いたのは,アルタクセルクセス・ロンギマヌスが王座に就いた少し後であったことが分かっている」―「様々な学者がフランス帝国学士院の文芸および碑文アカデミーに提出した論文集」,シリーズ1,第6巻,第2部,パリ,1864年,147ページ。」
http://wol.jw.org/ja/wol/d/r7/lp-j/1200003447#h=25:0-26:146

 

内容はすでに現代の学者によって否定されているもので、

文献はフランス語で書かれた1864年のものです。150年前のものです。

1864年は古代のメソポタミア出土の粘土板が総括的に

研究されていない時期で、ダニエルの70週の預言の成就を

一致させるためのキリスト教的解釈がまだ一部で残っている

時代でした。

 

しかし現在さまざまな証拠からアルタクセルクセスは

西暦前465年から41年あるいは40年の統治を行ったことが

確証されています。

 

この改ざんを行ったエホバの証人は「洞察」の本に

記載されている150年前の文献、しかもフランス語圏のもので

その文脈を直接確かめることもできない文献を

おそらく「協会の出版物に出てるから信頼できる」と

考えて何も理解しないまま書き換えを行ったのだと思います。

 

前回のブログ記事で書いた

北海道のエホバの証人によるWikipedia改ざんは

時期的になんとなく書き換えの動機を理解できるのですが

 

今回の2013年に書き換えたエホバの証人の人は

いったい何がきっかけで書き換えたんでしょう?

 

そのへんの事情はわかりませんが

前回のWiki改ざんのときのように、とても雑なやり方です。

 

たとえば、同じ人が年代部分を書き換えた後に

項目の他の部分と不整合が生じることに気が付いたようで

すぐに「即位直後の紀元前463年」という部分の

「即位直後」という部分を消しています。

年代を10年ずらしていいものか判断がつかなかったので

とりあえず「即位直後」という言葉だけを消し去ったのでしょう。

 

 

 

本来、ものみの塔の年代に合わせて書き換えるならば

その前の王たちの項目も、10年前倒しで

書き換えなければならないのですが、

結局 エホバの証人の目的は

今回の場合はダニエル書の70週の預言解釈の

間違いを隠すことができればよいので

雑になってしまうわけです。

 

あるいは本気でWTは正しいと思っているので

「正しい年代に訂正してやった」くらいに

思っているのでしょう。

 

自分たちの自己満足のために

こうした行為をするのは社会にとって

迷惑行為だと思います。

 

まじめに歴史を勉強している人が

背景を知らないで、たまたまWikipedia由来(WT洞察の本由来)の

年代をそのまま信じたらどうなのでしょうか?

 

以前にイギリスBBCのラジオ番組で

エルサレムの倒壊と流刑に関する年代を

BC607とコメントする事件がありました。

結局担当者が間違えてWT由来のソースを

見てしまって、それを入れてしまったということが発覚しました。

そのときはラジオのちょっとした音読にすぎなかったので

非公式の謝罪だけで済みましたが。

これがもっと大きく放送するような内容だったら

どうなっていたんだろうと思います。

 

本当に エホバの証人の方は

宗教的な動機に基づく偏った情報を

一般社会の中でさりげなく織り込むのは

やめてほしいと思います。

 

 

エホバの証人の方々は 本当に自分たちに提供されている情報が 正しいものなのかをご自分で確かめていただきたいと思います。 以下、ものみの塔協会の執筆者がどのように 間違った情報を読者に提供しているか カール・オルフ・ジョンソンの「異邦人の再考」の付録部分の 情報をアップしましたのでご覧ください。

 

ダニエルの70週とアルタクセルクセスの第20年

1.クセルクセスは父親ダリウスの共同統治者か?

2.テミストクレスの亡命に関する記述

3.アルタクセルクセスの「50」と「51」年の二つの粘土板

天文学的に確証されたアルタクセルクセスの統治

ものみの塔協会の不正な引用 – ヘロドトス